子どもの送迎は、中学や高校へ進学したタイミングでやめる保護者が多いことが2月4日、ベネッセ教育情報サイトが実施した調査結果からわかった。送迎する場所は、「習い事」「学校」「塾」の順に多かった。 調査は2014年2月、小学生~高校生の子どもを持つ保護者を対象に実施。521人から回答を得た。 子どもを送迎することがあるという保護者は69.5%。送り迎えに行く場所は、「習い事の教室」(44.8%)がもっとも多く、「学校」(39.1%)、「塾」(37.2%)、「部活の大会、遠征先」(24.9%)、「病院」(23.3%)などと続いた。 送迎をやめようと思っている時期、あるいはやめた時期をたずねた結果では、「中学1年生」(24.5%)と「高校1年生」(24.2%)が突出して高い割合を示した。「高校卒業後」という回答も18.9%と多かった。 一方、「自分で送迎できない時はどうしているか」という質問に対しては、57.1%が「一人で行ってもらう、帰ってもらう」と回答。「他の保護者に頼む」(29.9%)や「祖父母に頼む」(27.2%)という回答は3割に満たなかった。 自由記述によると、「自立するためにもなるべく自分で行動してほしい」「送迎は甘えにつながるので最低限にすべき」という声があった一方、「地方で交通手段がないため送迎は必須」など、地域性や距離などの事情で送迎が不可欠なケースもあったという。 また、車中での会話、言葉遊びをしながら歩いて帰るなど、送迎を通して親子のコミュニケーションを楽しむ姿も多くみられたという。