求められるのは使える4技能、家庭で学べる小学生の英語教材

 2013年に文部科学省による「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」が発表されて以来、ますますの勢いをみせている英語教育業界。ベネッセは2015年4月に小学生向けの在宅英語教材「チャレンジイングリッシュ」を開講する。

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英語商品開発部 部長 富永伸絵氏
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 2013年に文部科学省による「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」が発表されて以来、ますますの勢いをみせている英語教育業界。数多くの児童英語教材が開発され世に出るなか、ベネッセは2015年4月に小学生向けの在宅英語教材「チャレンジイングリッシュ」を開講する。

 文科省による新学習指導要領により、小・中・高校を通じた英語教育全体の抜本的充実が図られた2013年以降、児童や生徒を取り巻く英語教育環境は目覚しい変化を遂げている。グローバル化に対応した児童教育の必要性が叫ばれるなか、我が子の英語教育に不安を抱えている保護者も多いのではないだろうか。

 ベネッセは、そういった新しい英語教育の流れや児童の学習に関する悩みを汲み取り、英語に親しみ、より高度な英語教育への導入を容易にする小学生向け在宅英語教材「チャレンジイングリッシュ」を開発した。

 今回、リセマムではチャレンジイングリッシュの開発に至った経緯や、同教材の開発目的とねらいについて、英語教育商品の開発に携わるベネッセ英語商品開発部 部長の富永伸絵氏に聞いた。

――なぜ今、小学生のための新たな英語教材を開発されたのですか。

富永氏:2018年には大学入試での英語試験が4技能化し、そして2020年までには英語授業の開始年齢が3・4年生に下がり、5・6年生では教科化することが検討されているなど、子どもをとりまく英語教育の環境は大きな変化を遂げています。その変化に対応してほしいという進研ゼミ小学講座ユーザーの保護者様からのニーズや、開発側からの思いのもと、チャレンジイングリッシュは生まれました。

 今までの児童英語教育では、集団で楽しく「聞く」「話す」技能を学ぶことに重点が置かれていました。チャレンジイングリッシュはその技能に加え、「読む」「書く」を合わせた4技能を小学生の頃からバランス良く伸ばすための教材になるよう、開発されました。

 また、現在の子どもたちには実際に学んだ英語を使う機会が不足している点も考慮しました。英語を使って「通じた、通じなかった、だからもっと頑張りたい」といった体験とともに、英語を学ぶ気持ちを高める仕組みとして、月1回の「オンライントーク」を設けました。

――子どもたちはどのように英語力を伸ばしていくのでしょうか。

富永氏:まず、英語の土台である「単語」や「文法」のトレーニングを繰り返すことで語彙や知識のインプットを行います。そのトレーニングを受け、「4技能トレーニング」で「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能をバランスよく育てます。各技能とも、一定の正解率を達成すると先に進める作りで、すべての技能が一定のレベルに達しない限り次のレベルに進めないようになっており、どの技能もまんべんなく伸ばすことができます。

 そして、4技能トレーニングの実践として、月1回の「オンライントーク」を設けました。知識はたくさんもっているけれど、実際に英語で話す機会がなくどきどきしてしまうお子様に実践的な英会話の場を提供するものです。

 オンライントークは、ベネッセ基準で選考したネイティブスピーカーレベルの外国人講師と、児童が画面を通じリアルタイムで会話をするレッスンです。4技能トレーニングで学んだスキルを活かし、実際に人とコミュニケーションをとることで「伝わった」「できた」「通じた」といった英語を使う喜びを感じてもらうことがねらいです。人と会話をする機会を設けてあげたい、という開発の思いが込められていますね。

――オンライントーク講師はどのように選考されるのでしょうか。

富永氏:日本の小学生の英語学習環境に理解を示し、教育に熱心であることが大切です。つまり、小学生と一緒に学ぶマインドを持っている、ということです。講師はベネッセ基準で選考を行い、書類審査のほか、対面による面接も行なうことでより児童英語教育に適した講師を揃えるようにしています。
《佐藤亜希》

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