スマホで予備校授業を無料視聴、動画付の参考書登場

 インターネット無料予備校「チノポス」を運営するタイレル出版は4月8日、スマホをかざすだけで予備校講師の授業が見放題になる参考書「基礎から動画で」シリーズ第1弾6冊を発売した。参考書1冊で、予備校単科講座1年分相当の授業動画を視聴することが可能。

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「基礎から動画で」シリーズ第1弾
  • 「基礎から動画で」シリーズ第1弾
  • QRコードから無料の授業動画見本を視聴可能
  • タイレル出版
 インターネット無料予備校「チノポス」を運営するタイレル出版は4月8日、スマホをかざすだけで予備校講師の授業が見放題になる参考書「基礎から動画で」シリーズ第1弾6冊を発売した。参考書1冊で、予備校単科講座1年分相当の授業動画を視聴することが可能だという。

 予備校では、少子化に伴い採算が取れるようコストダウンが進行、大手予備校でも規模の縮小など厳しい状況になりつつあるという。そのような中でも、生徒の支払う授業料は1年間1講座約20授業でおよそ6万円、私立文系で10講座ほど受講すると年間約60万円となり、所得格差の大きい現在、自分の学力より低い大学に進学せざるをえない学生が増えているという。

 タイレル出版では、このような状況を鑑み「所得格差≠教育格差」を目指して、日本唯一の完全無料のインターネット予備校「チノポス」を運営。このたび、新たな取組みとしてスマホをかざすだけで1年分の授業動画が見放題となる参考書の刊行に至ったという。

 今回刊行されるのは、英語、古文、数学、日本史など6冊。講師は「ヤフー知恵袋で大学受験対策WEB夏期講習」などで講師を務めた有名実力派揃いとのこと。

 たとえば、「鈴木の英語1000本ノック」という参考書では、1冊1,200円で参考書を購入すると、約70本の授業動画、合計30時間以上=予備校単科講座1年分相当の授業を視聴することが可能。日本史の参考書では、弥生時代からポツダム宣言までの広い範囲の授業を視聴できるという。

 同書は、全国の書店、アマゾン、Yahoo!ブックストア(電子書籍版)で購入可能。ジュンク堂池袋本店、三省堂本店(神保町)、八重洲ブックセンター本店、丸善本店等、多くの書店では特設コーナーが設けられ、教育格差是正を目指した紙メディアとeラーニングのタッグが組まれる。

◆参考書「基礎から動画で」シリーズ第1弾(価格はすべて税抜)
・鈴木の英語1000本ノック 文法 語彙 語法編(鈴木貴士著)1,200円 
・鈴木の英語1000本ノック センター対策編(鈴木貴士著)1,200円
・竹内の日本史書いて覚える戦略図解ボード(竹内睦泰著)1,200円
・酒井のどすこい数学IA(酒井翔太著)1,000円
・佐藤の神ワザ古文(佐藤敏弘著)1,200円
・制限時間は5分 受験国語のコナンドラム(福田清盛著)1,000円

《畑山望》

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