【保護者の就活】面接で聞かれるエピソードは脚色した方がいいの?

 就活生を持つ保護者の質問に、キャリアコンサルタントで就活情報サイト「MyCareerCenter web」を運営する高嶌悠人氏が答える連載「保護者の就活」。第34弾では、面接で聞かれるエピソードの脚色について聞いた。

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 就活生を持つ保護者の質問に、キャリアコンサルタントで就活情報サイト「MyCareerCenter web」を運営する高嶌悠人氏が答える連載「保護者の就活」。第34弾では、面接で聞かれるエピソードの脚色について聞いた。

◆面接で聞かれるエピソードは脚色した方がいいの?

 学生に聞かれることの多くとして、「エピソードは脚色した方が良いですか?」があります。これには、即答で「脚色は必要ないよ」と伝えています。面接で過去の経験を聞かれることを学生は知っているので、可能な限り「カッコよく」見せたい気持ちがあるのでしょう。

 このような学生の気持ちは理解できますが、倫理的な意味ではなく「脚色しない方が良い」と私は考えています。たとえば、よくあるのが「サークルの人数を20人増やした」を「サークルの人数を50人増やした」などです。学生にとっては、双方に大きな違いがあるようですが、社会人にとっては小さな違いでしかありません。つまり、そこまで結果に拘って、経験談を聞いていないのです。さらに、よくあるケースとして、脚色した部分を突っ込まれ、うろたえるなどのようすを見せる学生も多いので、脚色することによるメリットよりデメリットの方が大きいのではないでしょうか。

 また、真っ赤な嘘をつこうとする学生もいます。留学してもいないのに留学経験をアピールする学生や、インターンシップを経験してもいなのに経験したことにする学生です。これらの場合も突っ込まれて動揺するリスクも高いですし、多くの場合が人事に見抜かれてしまいます。留学経験を持つ学生のリアリティや経験則を持ち合わせていない学生を、容易に人事は見抜くことでしょう。

 このように脚色する事によって得られるメリットとデメリットを比較すると、脚色などしない方が余程内定に近づけると考えています。経験談は学生の誰も悩むところなので、機会があればそのようにアドバイスしてあげてほしいと思います。

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 リセマム連載「保護者の就活」は、就活生や就活を控える学生の保護者からの質問に対し、キャリアコンサルタントであり就活塾「MyCareerCenter」代表でもある高嶌悠人氏がアドバイスや適切な回答を行うシリーズ。

 学生や保護者からの就活に関する質問は、「MyCareerCenter」お問い合わせフォームで随時送信が可能になっている。

《編集部》

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