5月20日に開幕した第6回教育ITソリューションEXPO(通称EDIX)では、電子黒板をはじめ、最新のデジタル技術を活用した教材が多数展示されている。 学校向けのプロジェクターを販売するエプソンでは、「電子黒板の分野では、最新の技術でより便利に機能を追求する一方で、パソコンやサーバーがなくても気軽かつ簡単に利用できるものを目指す」という。プロジェクターと書画カメラ(実物投映機)を組み合わせることで、教科書などの教材を大きく写し、そこに文字や図形などを直接書き込むことを実現した。「先生の手元などを写すことで、生徒が授業へ新たな興味をもつようになる」としている。 グリッドマークでは、自動認識”Grid Onput”技術を用いた多機能音声ペン「G-Speak」を展示。紙面上の絵や文字をタッチすると対応した音声を再生できるほか、自分の声も録音が可能。Grid Onput技術は、公文教育研究会の英語教材「E-Pencil」にも採用されており、今後も語学学習などでの活用が期待される。 パソコン周辺機器メーカーのアイ・オー・データ機器のブースで展示されていたのは、手のひらサイズのスティック型パソコン「インテル Compute Stick」。HDMI端子搭載のテレビやディスプレーに接続し、場所を問わずパソコン環境をつくれるため、普通教室でのパソコン利用などにも向いている。 昨年のEDIXにも参考展示されていた学研教育みらいの知育タブレット「キッズボード」が、今年より発売を開始した。ひらがなや数の数え方、鉛筆の持ち方といった、未就学児に向けた88ものコンテンツが収録されている。 「国が教具として補助金で出していることもあり導入を決めたという幼稚園や、公立の幼稚園に配布する自治体などもあります」という。 「1人1台タブレットPC」の波は、小学校にとどまらず、今後はますます低年齢化の傾向にあると言えるだろう。