あの有名校も導入…5級から準1級まで対応の英検対策eラーニング

 英語教育への保護者の関心は高く、2009年の英検受験者は中高生を中心に226万人にものぼる。慶應義塾普通部などで利用されている「旺文社・英検CAT」についてチエルの橋本氏に話を聞いた。

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チエルの橋本澄彦氏
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 英語教育への保護者の関心は高く、2009年の英検受験者(年3回の累計)は中高生を中心に226万人にものぼる。中学校・高等学校では学年ごとに英検の検定目標を設定している学校も多く、また、英検の資格で入試が優遇される高等学校・大学もあることから、中高生を中心に、英検合格をひとつの目標に英語学習を進める生徒も多い。

 英検対策といえば旺文社の対策教本や過去問題集が定番だが、インターネットで学習できる教材「旺文社・英検CAT」が話題になっている。同教材は有名私立中学などで多く導入されているが、利用方法は2種類、個人向け年間利用サービス「英検CAT(年間ライセンス)」と英検受験前の約1か月半、998円で使い放題とする個人向け期間限定利用サービス「英検CATダッシュ」が用意されている。同教材を提供するチエルの橋本澄彦氏に話を聞いた。

 橋本氏によると、「英検CAT」はインターネット上で購入すればすぐに利用できる手軽さから、教育熱心な家庭を中心に利用が広がっているという。対応レベルは5級から準1級まで。1ライセンスで「英検レベル診断」や各級の5年分の過去問と、「語彙クイズ」「文法ドリル」を学習することができるという。

 英検受験前の家庭学習はもちろんだが、「英検CAT」を英語教育に活用している学校もあるという。慶應義塾普通部、昭和女子大付属昭和高等学校、青山学院大学などがそれだ。

 慶應義塾一貫教育の唯一の男子中学校である慶應義塾普通部では、2006年度より学校ライセンス契約を行い、生徒全員で利用しているという。同校では毎年、3年生を対象に英語コミュニケーション能力判定テストを実施しているが、「英検CAT」導入後に、「語彙、会話表現、書き取りの3項目で効果が現れたそうです」と橋本氏は説明する。

 普通部で導入されている「英検CAT(学校向けライセンス)」と個人向けサービスは、学校向けか個人向けかの違いだけで、内容に違いはない。有名校が利用している教材を、そのまま家庭で利用できるというわけだ。

 なお、無料で利用できる「英検レベル診断」では、10分程度で適正な受験級を知ることができるので、「まずはこちらを気軽に試していただきたい」と橋本氏は語る。
《編集部》

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