【プログラミング教育5】2016年はプログラミング教育元年…Life is Tech! 水野雄介氏

 中学生・高校生のための本格的なプログラミングスクールを全国で開校している「Life is Tech!(ライフイズテック)」の代表水野雄介氏のインタビューをお届けする。

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水野雄介氏
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◆理想は「楽しんでいたらできるようになった」

--ライフイズテックのサマーキャンプは8割が初心者で、女子も3~4割いるそうですね。初心者でもプログラミングを楽しめるコツは何ですか。

 「楽しんでいたらプログラミングできるようになった」というのが理想で、学びに対するモチベーションを高くするための入り口は特に大事にしています。まず学ぶ場所、環境です。東京ディズニーランドに行くときみたいに「楽しみだなぁ」と思いながらキャンプに来てもらえるように、東京大学や京都大学、名古屋大学などの大学のキャンパスをお借りして、非日常の空間をつくっています。

 初めてのプログラミングでは、すでに完成している時計のアプリを使って、自分だけのオリジナル時計をつくります。モンハンが好きな子はモンハン時計を、ディズニーが好きならツムツムで作ってみたり。1、2時間で実際に作れるので、「アプリって作れるものなんだ」という感覚をもてます。もちろん、作りたい時計がすぐに思いつかない子もいますから、それは自己紹介の内容などから、メンター(大学生のインストラクター)がしっかりファシリテートします。

 いきなりITから入るのではなく、まずは「自分の好きなものを表現していいんだ」という気持ちを解放してあげる。「プログラミングなんてわからない」という子が、大好きなものから入ると意外とできるパターンは結構あります。吉本興業さんとのコラボでお笑いワークショップ付きのプログラミングイベントを開催するのも、こうした理由からです。

◆ITヒーローを発掘

--初心者へ門戸を広げる一方、中高生の起業やアプリのリリースなど、ITを将来の仕事にするための支援も行っていますね。

 いろいろな軸で全体を変えていかないと教育は変わっていかないんですよね。子ども達が「IT楽しいよね」って思うのも必要ですし、学校の先生をサポートするのも必要ですし、本格的にプログラミングをやりたい子ども達のスキルを伸ばすのも必要だと思っています。勉強していい大学に入っていい企業に就職するという道筋だけでなく、ITの好きな子ども達が自分の能力を伸ばして社会で活躍できる道筋も見せてあげたい。今の教育でもっとも変えなければいけないのは、大学受験と新卒の一括採用。慶應義塾大学のSFC(湘南藤沢キャンパス)で2016年からIT入試が始まりますが、僕達で変えていけるところはどんどん変えていこうと。

 4月に開催したITヒーローを発掘する「TECH LAUNCH AUDITION(テック・ローンチ・オーディション)」では、「STUGUIN(スタグイン)」という勉強アプリを開発している名古屋の女子高生が、自らのプレゼンでリクルートさんの奨学金を獲得しました。現在、スカイプでリクルートの担当者と会議をしながら、製品化に向けてがんばっています。
《柏木由美子》

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