【プログラミング教育5】2016年はプログラミング教育元年…Life is Tech! 水野雄介氏

 中学生・高校生のための本格的なプログラミングスクールを全国で開校している「Life is Tech!(ライフイズテック)」の代表水野雄介氏のインタビューをお届けする。

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水野雄介氏
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--プログラミングを含むITの義務教育についてはどのように考えていますか。

 すごくいいことだと思います。今はまだ、高校1年生で週に1時間や2時間くらいですが、英語と同じように週4時間といったことにいずれなっていくと思います。開始年齢については、アルゴリズムを処理するためには算数ではなく数学が必要ですし、僕は13歳くらいから始めるのがいいと思っています。ビル・ゲイツがプログラミングを始めたのもそのくらいですよね。それに、これは日本特有の問題ですが、コードは英語で書きますのでそういう意味でも。ライフイズテックに来ている子ども達も、14、5歳くらいが一番伸びますね。

 ITリテラシーという意味では、小学生も将棋はしますし、ものごとをロジカルに進めることはできますから、「スクラッチ」のようなコードを書かないビジュアルプログラミング言語でものづくりを体験しておけば、中学で実際のプログラミングを始めるときにいい流れができると思います。

 ただ、授業での教え方がとても大事です。子ども達は普段からスマートフォンになじんでいますから、昔のプログラミング学習のような、画面に「Hello world」という文字を出力できたってつまらない。それに、ITは非常に進みの速い分野ですから、インプットしなければいけない量が他の教科と比べてはるかに多い。最先端の情報を先生自身がキャッチアップして学校で教えるには限界があります。こうしたギャップは、僕達のような民間をうまく使って産学連携で進められるといいと思います。

◆先生向けに教材を提供

--学校の先生向けに提供している「TECH for TEACHERS(テック・フォー・ティーチャーズ)」もその取組みの一環ですね。

 ただパソコンを使うという授業ではなく、地域や経済の格差なくあらゆる学校で子ども達の創造性を高められる授業を展開していくには、教える側の先生がポイント。僕自身、教師をやっていたので実感しているのですが、先生って本当に大変なんですよ。先生の労力を減らして、児童生徒ひとりひとりを見る時間を増やしてあげたい。ライフイズテックでは現在、5分×3本の15分の講座(授業)を10講座(1学期分)、iPhoneとWebのプログラミングの2コースを無料で提供しています。先生にわざわざ研修を受けてもらわなくても、僕達が提供する教材(動画、プリント、スライドの教材と、先生用の教科書)を使えば授業ができる仕組みにしています。

--最後に、ライフイズテックの今後の展開について教えてください。

 これまでも多くの学校から「最先端のITを子ども達に学ばせたい」と体験会のご希望をいただいていましたが、全国のご希望に添えられていませんでした。しかし先日の近畿日本ツーリスト様との業務提携によって、修学旅行などの教育旅行を利用してアプリ開発を体験していただけるようになりましたし、今後は海外でのキャンプも視野に、多くの子ども達にプログラミング技術を学ぶきっかけを提供していきたいと考えています。

 また中には、北海道・釧路から東京のライフイズテックまで通ってきてくれる子がいます。本当は釧路で講座をしてあげられればいいのですが、それもなかなか難しい。そういう遠方にいる子ども達も、楽しく気軽に学べるように、スクールのオンライン化もしていきたいですね。

--ありがとうございました。

 第6回では、プログラミング学習を受けられる全国のスクールやワークショップを取り上げる。
《柏木由美子》

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