セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが東日本大震災復興事業の一環として支援してきた東北の子どもたちが8月3日、復興庁を訪問し、竹下亘復興大臣に提言書を手渡した。提言書では、より多くの子どもたちが復興のプロセスに参加できるよう求めている。 復興庁を訪問したのは、岩手県山田町・陸前高田市、宮城県石巻市、福島県いわき市の子どもたち37名。震災後の4年間、子どもたちは、より良い防災に向けて活動をしてきたという。 これまでも子どもたちは、2011年12月に市町や県へ、2012年2月には国へ、2012年6月から2015年3月までは国際会議を通じて世界へ、経験をもとに議論を重ね、さまざまな提言を行ってきた。 今回の提言書は、2015年5月行われた「東北子どもまちづくりサミット」での話し合いと、これまでの提言、ひとりひとりの経験をもとに作成されたもの。 提言書では、子どもがまちづくりに関わることができる定期的なグループ活動や、大人と対等な立場で話し合える場所、子どもと大人が理解しあうための時間や機会、復興に関する情報をわかりやすく伝え情報量の差をなくすことなどを求めている。 この提言書を受け竹下復興大臣は、復興庁のホームページで子どもたちの活動を紹介していくことを約束した。ほかにも、学校教育の中で学ぶ機会をつくれるよう検討していくこと、話し合いの場をつくること、情報をしっかり入手するための会合の場やわかりやすいニュースレターを作成していかなければいけないことなどを確認した。 大臣は「これからも活動を続けて、広げていってほしい。地域の大人をどんどん巻き込んで、素晴らしい東北をつくっていってほしい。私たちはそのお手伝いをしていきたい」とエールをおくっている。 子どもたちの提出した提言書全文は、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのホームページで見ることができる。