就活スケジュール、「6月前倒しも選択肢」経団連会長

 大学生の就職活動時期について、日本経済団体連合会(経団連)の榊原定征会長は10月27日、記者会見の中で「選考開始を8月から6月に前倒すという案も選択肢の一つ」と語り、課題が指摘されている新スケジュールの見直しに言及した。

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  • 経団連の「採用選考に関する指針」
 大学生の就職活動時期について、日本経済団体連合会(経団連)の榊原定征会長は10月27日、記者会見の中で「選考開始を8月から6月に前倒すという案も選択肢のひとつ」と語り、課題が指摘されている新スケジュールの見直しに言及した。

 採用活動時期は、2016年卒業予定の学生から見直され、経団連によるガイドライン(採用選考に関する指針)の中で、広報活動は3月1日以降、選考活動は8月1日以降と定められている。

 経団連では、就活スケジュールの変更に伴い、学生、大学、企業からさまざまな課題や問題点が指摘されているといい、現在実施中の調査結果も踏まえながら見直しも視野に協議を続けているという。

 会見では、「新スケジュールを巡っては、『長い』『暑い』というキーワードに代表されるように、とりわけ学生側への負担が大きかったと思う」と学生の負担増に理解を示し、「学生、大学、企業のいずれにとっても今回の新スケジュールは問題が多かった」と語った。

 時期の見直しについては、すでに2016年度の説明会場の予約など実務面での準備が始まっていることから、大幅な変更には支障があるとした上で、「選考開始時期を8月から6月に前倒すという日商(日本商工会議所)の案も選択肢の一つであろう。再来年以降について、大きく変えるとなれば、相当な議論が必要になる。もう少し時間をかけて議論していく」と述べた。
《奥山直美》

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