神奈川大学、返済不要の奨学金制度を拡充…4年間最大800万円

 神奈川大学は11月13日、給付型奨学金制度「米田吉盛教育奨学金神奈川大学給費生」の奨学金を拡充すると発表した。2016年度に入学する給費生には、4年間で最大800万円の返済不要の奨学金が給付される。

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神奈川大学の給費生試験
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 神奈川大学は11月13日、給付型奨学金制度「米田吉盛教育奨学金神奈川大学給費生」の奨学金を拡充すると発表した。2016年度に入学する給費生には、4年間で最大800万円の返済不要の奨学金が給付される。

 給費生制度は、神奈川大学独自の奨学金制度として1933年から実施されている。単に経済支援だけを目的とするものではなく、広く全国から優秀な人材を募り、その才能の育成を目的としているという。

 給費生には、入学金・委託徴収金を除く初年度納入金を免除。文系学部は年額100万円、理系学部は年額130万円(現120万円)を原則4年間給付する。さらに自宅外通学者には、年額70万円(現60万円)の生活援助金を原則4年間給付する。給付額は、4年間で最大800万円となり、現在の720万円から80万円の増額となる。

 2016年度の給費生試験は、12月23日に全国19会場で実施される。試験は、一般入試と同様の3科目型。出願期間は、11月30日から12月10日。合格発表は、2016年1月10日。給費生の募集人員は、全学部で100人。給費生に採用されなかった場合でも、「一般入試免除者」に合格すると、2月に実施する一般入試を免除して入学が許可される。

 2015年度の給費生試験では、6,694人が志願し、258人が給費生に合格。2,459人が一般入試免除者となっている。

 近年は、大学独自の奨学金制度が増加傾向にあり、入学前に採用を決定する「入学前予約型」、返済の必要がない「給付型」も増えつつある。金額が大きいものでは、自治体の医学部地域枠入学者に対する地域医療医師修学貸付制度もある。

 相模原市では北里大学医学部の地域枠合格者に6年総額3,890万円、岩手県では岩手医科大学医学部の地域枠特別推薦入学試験による入学者に6年合計3,050万円を支給し、岩手県内の指定医療機関に一定期間医師として従事すると返済免除となる。
《奥山直美》

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