東京都教育庁は、2月24日に実施した東京都立高校入試の学力検査において、事故や病気などによる学力検査実施上の特別措置を申請した一部受検者へ配布した検査問題に不備があったと発表した。 東京都立高校入試では、事故や病気などにより、通常の学力検査の方法で受検することが困難と認められる受検者に対して、検査方法などに特別の措置を講ずることとしている。2月24日に実施した学力検査で、事故や病気などにより特別措置を申請した人のうち3名の受検者に対し、配布した問題に不備があった。 2名の受検者に対しては、社会科で問題の一部に不備がある検査問題を配布した。不備の内容は、社会科の大問6の問3において、記号で解答すべき問題の設問とするところ、記述で解答する設問となっていたというもの。検査時間内に該当ページの差し替えを行ったが、当該受検者の解答に影響を与えたため、採点上の措置として当該受検者の不利にならないよう該当個所の解答を正答(5点)として扱うという。 1名の受検者に対しては、申請した特別措置の内容と異なる検査問題を配布した。不備の内容は、理科において記述で解答する設問を含む通常の検査問題を拡大して配布すべきところ、すべて記号で解答する検査問題になっていたというもの。解答の方法は異なるが、検査問題の内容に違いはないため、採点上の措置は行わないという。