漢検、高校・高専の2校に1校が入試や単位認定などに活用

 日本漢字能力検定(漢検)が、全国の高等学校や高等専門学校の64.1%で入学試験や単位認定などで評価・活用されていることが日本漢字能力検定協会の調査により明らかになった。

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活用する漢検の級
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  • 「漢検」を入学試験や単位認定などで活用している高等学校・高等専門学校
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 日本漢字能力検定協会は3月14日、日本漢字能力検定(漢検)が全国の高等学校や高等専門学校の64.1%で入学試験や単位認定などで評価・活用されていることを明らかにした。漢検」を入学試験や単位認定などで評価・活用している高等学校・高等専門学校は5,440校中3,486校。

 日本漢字能力検定協会は2015年10月から12月にかけ、「漢検」資格活用状況調査を実施。調査対象は全国の高等学校および高等専門学校5,440校。調査用紙を発送したうえで、FAXもしくは電話にて回答を受け付け、4,224校から回答を得た。

 調査は、文部科学省の「検定試験の評価の在り方に関する有識者会議」の提言を受けて取りまとめられた「検定試験の自己評価シート」にある「当該検定試験と学校教育や職業能力との関係性」の情報公開のために実施したもの。日本漢字能力検定協会では、学校教育課程や入学試験などでの検定の活用状況についての実態を把握するほか、生徒や保護者、教員への進路選択の参考や学習の励みになる情報、保有資格を積極的に活用するための情報を開示している。

 漢検を入学試験や単位認定などで評価・活用していると回答した学校は5,440校中、64.1%にあたる3,486校。入試関連で活用している学校が3,166校、入試以外で活用している学校が780校だった。漢検を活用している理由として「基礎学力の証明になる」545校、「学習意欲の指標になる」493校などがあげられた。

 各学校が活用する漢検の級は、「3級(中学校卒業程度)」が722校ともっとも多く、ついで「2級(高校卒業・大学・一般程度)」317校、「準2級(高校在学程度)」236校、「4級(中学校在学程度)」111校だった。また、「準1級(大学・一般程度)」と回答した学校も3校あった。

 なお、日本漢字能力検定協会が1月に発表した調査では、入学試験で漢検を評価・活用している大学・短大は1,078校中532校にのぼることがわかっている。漢検を入学試験で活用する大学や短大は4年連続で増加傾向にあり、2016年度入試では532校が活用した。
《外岡紘代》

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