世界展開力強化事業、筑波大がS評価…H25年度採択分中間評価

 文部科学省は3月23日、「大学の世界展開力強化事業」平成25年度採択分について、中間評価を公表。7事業(11大学)のうち筑波大学が最高のS評価を受け、優れた取組状況と評価された。そのほかの大学は、A評価を受けている。

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 文部科学省は3月23日、「大学の世界展開力強化事業」平成25年度採択分について、中間評価を公表。7事業(11大学)のうち筑波大学が最高のS評価を受け、優れた取組状況と評価された。そのほかの大学は、A評価を受けている。

 平成25年度に採択された7事業(11大学)は、東南アジア教育大臣機構 高等教育開発センターの「海外との戦略的高等教育連携支援(AIMSプログラム)」に参加。中間評価は事業開始2年経過後に実施され、大学から提出のあった中間評価調書にもとづく書面評価、ヒアリング調査を行い、5段階(S~D)で評価する。また、事業の目的が達成されるよう適切な助言を行い、事業実施を促す。

 7事業(11大学)のうち、もっとも高いS評価となったのは「筑波大学」のみ。筑波大学の「アセアン横断型グローバル課題挑戦的教育プログラム」は、優れた取組状況であり、事業の達成が見込まれると評された。そのほかの「北海道・東京大学・酪農学園大学」「上智大学」「早稲田大学」などの6事業は、すべてA評価だった。「A評価」は標準的な評価で、取組みの継続によって事業達成が可能と判断される。

 また、事業開始から平成26年度末までに、7事業において受け入れた外国人留学生が133名(達成目標127名)、派遣された日本人学生が164名(同177名)。AIMSプログラムにおける英語コース数および授業科目数についても、7事業合計で1,071科目(達成目標は25コース、1,015科目)開設。いずれも達成目標に近い数値となっている。

 平成23年度より開始した「大学の世界展開力強化事業」は、大学教育のグローバル展開力の強化を図るため、アジア・米国・欧州などの国・地域の間で、日本人学生の海外留学と外国人学生の受入れを推進する国際教育連携の取組みを支援している。各事業の内容、中間評価の詳細については、日本学術振興会のホームページから閲覧できる。
《黄金崎綾乃》

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