学生が低所得世帯の子どもを学習支援…兵庫子ども支援団体

 兵庫県加東市の「兵庫子ども支援団体」は、低所得世帯の子どもたちの学習支援「加東かがやき」を6月19日からスタートする。学生や社会人ボランティアが、経済的理由で学校外教育を受けられない子どもに基礎学力の向上や高校合格を目指してバックアップする。

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兵庫県明石市で実施している学習支援のようす
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 兵庫県加東市の「兵庫子ども支援団体」は、低所得世帯の子どもたちの学習支援「加東かがやき」を6月19日からスタートする。学生や社会人ボランティアが、経済的理由で学校外教育を受けられない子どもに基礎学力の向上や高校合格を目指してバックアップする。

 兵庫子ども支援団体は、子どもの生活を支援する事業を行い地域や社会の発展を目的に、学生が中心となって立ち上げたボランティア団体。児童虐待防止支援事業、小児がん・難病支援事業、学習支援事業などを中心に活動を行っている。学習支援事業は、明石市に続き加東市も今年度から開始する。

 学習支援「加東かがやき」は、兵庫教育大学の学生が主体となって運営。ボランティア1人に対し、子ども1~3人の個別支援を行う。勉強だけでなく、親が家にいないときの居場所作りの性質もあるという。運営する兵庫教育大学の学生たちも、学習支援を行うことで将来教員になったときに学校現場で子どもたちをサポートする力を養える。

 実施日程は、6月19日から平成29年3月までの毎週日曜の午後2時~午後5時、木曜日の午後6時~午後8時を予定。会場は加東市社会福祉協議会。対象は小学4年生~中学3年生で、定員は15人程度。申込多数の場合は、低所得収入世帯、ひとり親世帯、多子世帯、不登校児童・生徒などを優先する。費用は毎月最大で800円。申込みはWebサイトから受付けている。

 今後は学習支援のほかに、体験活動や社会教育活動として、調理実習や体験工作など子ども同士のコミュニケーション能力の育成なども行う予定。
《田中志実》

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