超スマート社会への挑戦、平成28年度版「科学技術白書」公表

 文部科学省は、平成28年度版科学技術白書を公表した。ノーベル賞受賞を生み出した背景を特集しているほか、人工知能(AI)などがもたらす「超スマート社会」への挑戦をテーマに、今後の取組みを示している。

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  • 「超スマート社会」で活躍する人材の育成・確保(第1部・第3節)
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 文部科学省は、平成28年度版科学技術白書を公表した。ノーベル賞受賞を生み出した背景を特集しているほか、人工知能(AI)などがもたらす「超スマート社会」への挑戦をテーマに、今後の取組みを示している。

 科学技術白書は、科学技術基本法第8条の規定に基づき、政府が科学技術の振興について講じた施策に関して国会に提出する報告書。平成28年版科学技術白書が5月20日に閣議決定された。

 特集では、平成27年にノーベル物理学賞と生理学・医学賞を受賞したことから、その研究の概要と今後も日本からノーベル賞受賞者が輩出されるために必要な取組みの方向性についてまとめている。

 第1部では、平成28年度よりスタートする第5期科学技術基本計画において、世界に先駆けて実現を目指すこととされている「超スマート社会」の姿を構想。今後20年程度先の未来において、科学技術イノベーションの進展により私たちを取り巻く生活がどのように変化するのか、ある架空の家族の生活を通じて超スマート社会の姿を明らかにし、必要となる取組みの方向性を明らかにしている。

 また、「超スマート社会」で活躍する人材像として、「最新技術に精通した人工知能技術者」「データサイエンティスト」「サイバーセキュリティ人材」「起業家マインドのある人材」を列挙。変化の激しいこれからの時代を生き抜くためには、想定外の事象や未知の事象に対しても、持てる力を総動員して主体的に解決していこうとする力を培っていくことであるとしている。

 このほか、第2部では科学技術の振興に関して講じた施策として、科学技術基本計画や震災からの復興・再生の実現、日本が直面する重要課題への対応などについて紹介している。
《工藤めぐみ》

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