すらら活用で夏休みの宿題も個別対応、全国14校が実施

 すららネットは、クラウド型学習システム「すらら」を導入する全国の11都府県・14校の私立中学校・高等学校において、生徒ひとりひとりに合わせた学力内容の夏休みの課題を配信する「マイ・サマー・ワーク」を今年の夏休みより実施すると発表した。

教育ICT 中学生
「マイ・サマー・ワーク」の課題決定方法
  • 「マイ・サマー・ワーク」の課題決定方法
  • すらら
 すららネットは、クラウド型学習システム「すらら」を導入する全国の11都府県・14校の私立中学校・高等学校において、生徒ひとりひとりに合わせた学力内容の夏休みの課題を配信する「マイ・サマー・ワーク」を今年の夏休みより実施すると発表した。

 「マイ・サマー・ワーク」は、夏休みの宿題に従来のプリントやドリルといった全員一律の課題を与えるのではなく、「すらら」のオンライン学習を活用して抽出した生徒ひとりひとりが抱える弱点や課題に合わせて個別の夏休みの宿題を一斉配信するというもの。ICTを活用し、夏休みの宿題にアダプティブ・ラーニングを取り入れようという取り組みだ。

 すららを導入する学校の多くがクラス内の学力格差の問題を抱えており、一律の課題では上位層にとっては物足りず、下位層にとっては難し過ぎるといった状況にあるという。生徒ひとりひとりの学力に最適な問題を提示することが理想ではあるものの、教員の作問や説明、採点の負荷を考えると従来ほぼ不可能な状況だったという。

 すららでは、夏休み前に「すらら」が提供するオンラインの「学力診断テスト」を受験し、明らかになった個々の弱点を登録することでマッチングする課題を配信する方法と、「すらら」での日々のオンライン演習において「つまづき」を判定する「つまづき分析機能」を活用し、1学期中に各生徒がつまづいた部分を課題として配信する方法の2種類のいずれかによって、生徒ひとりひとりに合わせた課題の配信を行う。

 今回、すららを活用することで、教員の負荷を増やすことなく、個に対応する学習を与えることを実現。導入校においても、ひとりひとりに合った学習を提供することで生徒の学習意欲向上や学力向上といったメリットに期待が寄せられている。

◆「マイ・サマー・ワーク」実施校 ※校名非公表1校
・若松第一高等学校(福島県会津若松市)
・新発田中央高等学校(新潟県新発田市)
・聖望学園中学校・高等学校(埼玉県飯能市)
・東京立正中学校・高等学校(東京都杉並区)
・玉川聖学院中等部・高等部(東京都世田谷区)
・光明学園相模原高等学校(神奈川県相模原市)
・アレセイア湘南中学校(神奈川県茅ヶ崎市)
・追手門学院大手前中学校(大阪府大阪市中央区)
・桃山学院中学校(大阪府大阪市阿倍野区)
・神戸国際中学校・高等学校(兵庫県神戸市須磨区)
・広陵高等学校(広島県広島市安佐南区)
・大和青藍高等学校(福岡県直方市)
・鎮西学院高等学校(長崎県諫早市)
《畑山望》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top