国際物理オリンピック、5人全員がメダル獲得…金3つの活躍

 スイスで開催された「第47回国際物理オリンピック(IPhO)」において、日本から参加した高校生5人全員がメダルを手にした。5人のうち、3人は金メダルで、日本の参加生徒による金メダル獲得は2年連続となる。

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  • 物理チャレンジから国際物理オリンピックへ(物理チャレンジ・オリンピック紹介リーフレットより)
 スイスで開催された「第47回国際物理オリンピック(IPhO)」において、日本から参加した高校生5人全員がメダルを手にした。5人のうち、3人は金メダルで、日本の参加生徒による金メダル獲得は2年連続となる。

 IPhOは、20 歳未満を対象とした物理の国際的なコンテスト。2016年の大会は、スイス・リヒテンシュタインを会場に7月11日から17日まで開催され、世界84の国や地域から398人が参加した。

 日本からは、全国物理コンテスト「物理チャレンジ」で優秀な成績を収めた候補者から合宿や研修などを経て選考された高校生5人が、代表選手として参加。理論問題・実験問題にそれぞれ5時間かけて挑戦した。

 審査の結果、筑波大学附属駒場高校3年の福澤昂汰さん、大阪星光学院高校3年の吉田智治さん、東大寺学園高校2年の渡邉明大さんの3人が金メダルを獲得。灘高校1年の吉見光祐さんが銀メダル、洛星高校3年の高羽悠樹さんが銅メダルを手にした。渡邉さんは2年連続の金メダル、吉田さんは2015年の銀メダルに続く金メダル獲得となった。

 参加した5人全員がメダルを獲得するのは、2011年の大会以来、6年連続の快挙。2015年の金1、銀2、銅2から、さらに成績を伸ばす活躍ぶりとなった。文部科学省と物理オリンピック日本委員会によると、IPhOの金メダルは約8%、銀メダルは約17%、銅メダルは約25%の成績優秀者に与えられる。
《奥山直美》

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