ペルセウス座流星群は、1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」とともに、「三大流星群」と呼ばれている。活動が活発になる時期が夏休みやお盆に重なるため、子どもでも夜更かしがしやすく、夜の屋外も比較的過ごしやすいことから、観察しやすい流星群としても人気がある。
2016年のペルセウス座流星群の極大時刻は、8月12日午後9時頃。ただ、この時間帯は、月明かりの影響があるため流れ星が見えにくく、12日深夜0時過ぎに月が沈んでから13日夜明けまでが観測チャンスとなる。
国立天文台では、2016年のペルセウス座流星群について、夜半頃に月が沈むこと、極大が観察しやすい時間帯に近いことから、「大変よい条件で観察できる」と説明している。また、2016年は普段の年よりも流星群の活動が活発で、例年より多くの流星が見られるかもしれないという予想もあるという。
アストロアーツでは、Webサイトで「2016年ペルセウス座流星群」と題した特集を展開している。2016年のペルセウス座流星群の出現のようすをシミュレーションした動画を公開しているほか、観察のポイント、流れ星が見える仕組みなども解説している。
これによると、ペルセウス座流星群の流れ星は、放射点のある北東の空を中心に四方八方に飛んでくるが、空を広く見渡すのが観察のポイントとなる。また、見えないからと数分で諦めず、少なくとも15分くらいは見続けた方が良いという。