「中秋の名月」2016…十五夜と満月、最新天気まとめ

 9月15日の夜は、美しい月を眺めてお供えをする「中秋の名月(十五夜)」。台風の心配はなさそうだが、関東や九州、四国の太平洋側は前線の影響で雲が広がりやすくお月見は難しい見通し。逆に北海道や東北北部は晴れてお月見が堪能できそうだ。

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中秋の名月見えるかなマップ
  • 中秋の名月見えるかなマップ
  • 左(東)が少し欠けた2016年9月15日の「中秋の名月」の見え方 (c) アストロアーツ
  • 2016年9月15日20時頃の「中秋の名月」と東京の星空 (c) 国立天文台天文情報センター
 9月15日の夜は、美しい月を眺めてお供えをする「中秋の名月(十五夜)」。台風の心配はなさそうだが、関東や九州、四国の太平洋側は前線の影響で雲が広がりやすく、お月見は難しい見通し。北海道や東北北部は、晴れてお月見が堪能できそうだ。

◆中秋の名月とは?

 「中秋」とは、旧暦8月15日のこと。この日の月は「中秋の名月」と呼ばれ、古くからだんごや酒、里芋などを供えてお月見する習慣がある。中国では「中秋節」、韓国では「秋夕(チュソク)」と呼ばれる一大イベントとなっている。

◆ずれやすい十五夜と満月

 お月見というと満月のイメージが強いが、「十五夜」は満月とは限らない。アストロアーツによると、新月から新月までの周期は約29.5日で、新月から満月までは平均すると約14.8日。十五夜と満月は、ずれやすいのだという。

◆満月の時間は?

 国立天文台によると、2016年9月の満月は17日午前4時5分。十五夜と満月には2日のずれがあり、9月15日の十五夜には、満月2日前の少し欠けた月を眺めることができる。

◆気になる天気、最新情報は?

 ウェザーニュースが9月14日に更新した「中秋の名月見えるかなマップ」によると、北海道の道南や道央、東北北部は「バッチリ見える」の予報。雲にじゃまされず、お月見を堪能できそうだという。東北南部や中部、近畿、中国、四国瀬戸内側、沖縄本島、奄美は「チャンスあり」の予報で、雲の隙間から月が見られそう。一方、関東や九州・四国太平洋側は、前線の影響で雲が広がるため、残念ながら「難しそう」と予想されている。

 台風14号(ムーランティ)と16号(マラカス)の影響も気になるところ。気象庁の台風情報によると、15日から16日にかけて台風14号は中国、台風16号はフィリピンの東に位置するとされ、日本の十五夜への影響はなさそう。しかし、台風16号は16日午後3時には石垣島の南約250キロに達する見込みで、暴風や大雨などには注意が必要だ。

 天気や台風の予想は、今後変動する可能性がある。お月見は、最新の天気予報などをチェックしたうえで楽しみたいものだ。
《奥山直美》

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