小中学校のトイレ、半数以上は和便器…洋便器率1位は神奈川県

 文部科学省は11月10日、「公立小中学校施設のトイレの状況調査」の結果を公表した。公立小中学校におけるトイレの便器は、和便器が56.7%を占めた一方、洋便器を多く設置する方針とした学校設置者は85.2%にのぼった。

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公立小中学校施設のトイレの状況
  • 公立小中学校施設のトイレの状況
  • 公立小中学校施設のトイレの状況(都道府県別)
  • 学校設置者のトイレ整備方針
 文部科学省は11月10日、「公立小中学校施設のトイレの状況調査」の結果を公表した。公立小中学校におけるトイレの便器は、和便器が56.7%を占めた一方、洋便器を多く設置する方針とした学校設置者は85.2%にのぼった。

 「公立小中学校施設のトイレの状況調査」は、全国の公立小学校、中等教育学校前期課程を含む中学校、義務教育学校について平成28年4月1日現在の状況を調べたもの。学校施設にあるトイレのうち、児童生徒が日常的に使用するトイレを対象としている。

 これによると、公立小中学校におけるトイレの全便器数は139万7,019個。和便器数が79万1,697個(56.7%)と、全体の半数以上を占めた。洋便器数は60万5,322個(43.3%)で、このうち多目的トイレなどは、6万348個だった。

 トイレ整備に対して学校設置者に方針をたずねた結果では、「おおむね洋便器(洋式化率約90%以上)」42.5%、「各階に1個程度和便器を設置し、ほかは洋便器(洋式化率約80%以上)」13.4%、「各トイレに1個程度和便器を設置し、ほかは洋便器(洋式化率約60%以上)」29.3%と、洋便器を多く設置する方針が、85.2%にのぼった。

 都道府県別の洋便器率では、神奈川県の58.4%が最多。50%を超えているのは、このほか、沖縄県54.7%、山梨県54.4%、富山県54.3%、東京都54.2%、北海道51.3%と、6都道県にとどまった。
《奥山直美》

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