なぜ禁止?図書館で勉強・自習できない2つの理由

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  • 大阪市立図書館:図書館利用に関する質問
 徐々に近づいてくる冬の気配。冬休みも過ぎれば、入試本番は目前だ。最後の追い込み期間は、自宅や塾以外で集中して自習したいとする受験生も多いだろう。保護者世代なら馴染み深い図書館での自習だが、昨今の図書館は児童生徒、学生の学習を禁止している場合がある。

◆なぜ禁止? 図書館での自習

 利用規則には明確に示されることが少ない自習禁止のルールだが、実際に館内の閲覧席に足を運ぶと、「読書スペースでの勉強はお断りしています」との注意書きを目にした経験はないだろうか。ネットでは、「静かで集中できる場所なのに」と、自習禁止に戸惑う声もあがっている。

 大阪市立図書館は、公式Webサイトで「自習はできますか? 自習室はありますか?」との問に対し、「持ち込み資料だけによる自習のための席の利用はご遠慮いただいています」と回答。ただし、図書館資料と合わせ、持ち込み資料を利用するのは問題ないとしている。

 禁止の理由は「すべての席は、図書館の資料のご利用のために設置しているから。」(大阪市立図書館)書物を探しに来館した利用者が席を使えないのでは、本来果たすべき施設の役割が機能しなくなるため、もっともな理由だ。

◆原因は施設規模にも…本との出会いも大切に

 神奈川県鎌倉市の図書館では、館内の資料を利用できる閲覧席を設けている。鎌倉市図書館に自習の禁止状況を聞くと、「スペースが潤沢にあれば、勉強のためのスペースも設けたい」が、「残念ながら現状では困難」とのこと。施設規模の都合により、自習を禁止せざるを得ない状況にあるようだ。

 それでも、市内の図書館の一部では、利用者が増える夏期休業時期はなるべく利便を図ろうと、館内の一部を解放し、資料の閲覧ができる席を設置しているという。なお、持ち込み資料のみを利用しての学習は認められていない。

 ただし、自習については「勉強のために来た図書館で新たな本と出会うこともあり、『禁止』というご案内は避けたいと考えております」と鎌倉市図書館はコメント。受験書き入れ時となるこれからの季節は特に、受験生のみならず、児童やシニアなど多くの者が快く利用できるよう、公共スペースの利用ルールは今一度確認しておきたいところだ。
《佐藤亜希》

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