eラーニング市場、前年比106.7%の1,767億円…2017年度も拡大予測続く

 矢野経済研究所は4月12日、eラーニング市場に関する調査結果を発表した。2016年度の国内eラーニング市場規模は、前年度比106.7%の1,767億円を見込み好調に推移した。2017年度も引き続き市場は拡大傾向にあるという。

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 矢野経済研究所は4月12日、eラーニング市場に関する調査結果を発表した。2016年度の国内eラーニング市場規模は、前年度比106.7%の1,767億円を見込み好調に推移した。2017年度も引き続き市場は拡大傾向にあるという。

 国内eラーニング市場に関する調査は、eラーニングシステムやコンテンツの開発・構築・製作・販売事業者や、eラーニングを介した研修や講義を提供・運営する事業者などを対象に、矢野経済研究所の専門研究員による直接面談や電話・FAX・メールによるヒアリング、文献調査を併用して実施したもの。調査期間は1月~3月。調査におけるeラーニング市場とは、インターネットなどのネットワークを利用した学習形態を指しており、ゲーム機やパソコン向けソフトウェアを利用したものは除く。

 2016年度の国内eラーニング市場規模は、前年度比106.7%の1,767億円となる見込み。内訳は、法人向けのB to B市場規模が前年度比101.8%の597億円、個人向けのB to C市場規模が前年度比109.3%の1,170億円となり、両市場ともに市場拡大の見込みとなった。

 また、2017年度の国内eラーニング市場規模は、前年度比101.5%の1,794億円となる予測。B to B市場は、eラーニングの利便性が高まる環境下で顧客企業における利活用の活発化が継続し、B to C市場は、学習塾・予備校の映像授業をはじめ、それ以外の学習コンテンツの需要にも大きな変化はないものと考えられることから、2016年度に続き両市場とも市場拡大が予測される。

 2016年度のB to B 市場は堅調推移となり、B to C市場は、縮小となった前年度から一転し、拡大となった。2016年度は、主要通信教育事業者がサービスラインアップを拡充したのに加え、学習塾・予備校の映像授業の伸長が市場規模の拡大に貢献したものと考えられる。加えて、語学などそれ以外の学習コンテンツ分野のサービスもおおむね堅調に推移し、市場規模拡大に寄与した。
《畑山望》

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