オークランド(Auckland):ニュージーランド最大の都市。ランドマークの「スカイタワー」は南半球でもっとも高く、328メートルに達する。高層ビルや近代的なショッピングモール、駅施設などの都会的な面を持ちながら、海や川に囲まれた地形を生かしたアクティビティも豊富。オークランド内に5つのキャンパスを持つ国立大学「University of Auckland(オークランド大学)」が著名。都心部では留学生がアルバイトする姿も多く見られ、若者同士の交流もさかん。スーパーラグビー参加チーム「Blues(ブルース)」の拠点ラグビー協会「Auckland Rugby Union Academy」のもと、現役Blues選手と同じグラウンドで練習と英語学習ができる総合英語プログラム「Game On English(ゲームオンイングリッシュ)」を実施するエリアの一つ。ニュージーランドの空の玄関「オークランド空港」も有し、初めての留学者がもっともアクセスしやすい都市だろう。2017年3月末現在、オークランド空港へは成田国際空港から直行便が就航しており、7月21日からは羽田空港からも就航予定。なお、関西空港は一部季節便も就航中だ。
ニュープリマス(New Plymouth):西海岸に位置する小都市。富士山と姉妹山である「Mt.Taranaki(タラナキ)」が印象的な都市。ラグビー名門校の公立男子校「New Plymouth Boys' High School(ニュープリマスボーイズハイスクール)」や、手厚い留学生サポートに定評のある公立共学校「Spotswood College(スポッツウッドカレッジ)」などの教育機関が揃う。留学支援団体「Study in Taranaki(スタディインタラナキ)」を中心とした留学生サポート体制も整っているため、留学生を迎え入れる知見や心に満たされた、のどかなエリア。タラナキ地方一帯は、トム・クルーズ主演映画「ラスト・サムライ」のロケ地としても知られている。人々の憩いの場として親しまれる「プケクラ・パーク」や現代アートを収集、展示する「ゴベット・ブリュースター美術館」など、素養を高める自然教材も多く点在している。
ウェリントン(Wellington):別名「Windy Wellington(風の街)」。港を囲むように発展し、昼夜問わず美しいハーバービューはもちろん、アップダウンの多い街中の移動に欠かせない真っ赤なケーブルカーがシンボリックな都市。国家の首都としては世界最南端に位置し、地形を生かした貿易業のほか、近年では国内IT産業を牽引するエリアとしても知られる。ニュージーランド国内でもっとも歴史のある語学学校グループ団体「English New Zealand」に所属し、NZQA(ニュージーランド資格庁)よりカテゴリー1の最高評価を得ている「The Campbell Institute(キャンベルインスティチュート)」や、国際バカロレア資格(IB Diploma)も選択できる私立名門男子校「Scots College(スコッツカレッジ)」など、集中して勉学に励むことができる環境が整う。ミラマー地区には、映画「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット」シリーズの特殊効果や小道具制作を手がけたWeta社が運営する複合施設「Weta Cave」があり、観光地としての顔も持つ。
ネルソン(Nelson):フルーツや野菜の栽培のほか、国際的なアートの祭典「WOW(The World of WearableArt、直訳すると『着られる芸術』)」の開催地として有名。2006年にニュージーランドに移住し、中高生をおもな対象に留学サポートを行う「リアルニュージーランド」代表の藤井巌氏によると、ネルソンは国内屈指の晴天率に恵まれており、国内からは“Sunny Nelson(サニーネルソン)”として親しまれている。天候に後押しされたマリンスポーツはもちろん、サイクリングやトレッキングも人気。1883年創立の名門公立女子校「Nelson College for Girl's(ネルソンカレッジフォーガールズ)」の所在地。
ダニーデン(Dunedin):1869年開学という、国内でもっとも古い歴史を持つ名門大学「University of Otago(オタゴ大学)」所在地。若者が多く、学生の街として有名だという。スコットランド風の建築群の荘厳さが目立つ一方、近郊のオタゴ半島ではペンギン「イエローアイドペンギン」やオットセイに出会える、自然味あふれるエコツアーが実施されている。
子どもの奨学金に関しては、外務省Webサイト「海外留学案内」の「奨学金情報」のほか、Webサイト「Study in New Zealand」内の「Scholarships」でも学校区分・学年、科目、国籍に応じた情報を検索、確認できる。 ただし、検索メニューからは英語対応のみとなるため、言語に不安のある場合は英語教員の補佐を仰ぐなど、サポートしてもらうとよいだろう。そのほか、文部科学省が2014年から実施している官民協働の留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」も、留学費用を考える際に覚えておきたい手段の一つだ。