東京学芸大学とリクルート次世代教育研究院は、未来の教育をつくる研究プロジェクト「EDUAI」を発足し、5月14日にはシンポジウムを行った。これからの教育キーワードは「自己活用力」だという。 東京学芸大学とリクルート次世代教育研究院は、2016年10月より「人工知能時代の『生きる力』とは何か」「どのような学びが必要か」「来るべき時代に向けた教員養成」について共同研究を行ってきた。このほど、未来の教育をつくる研究プロジェクト「EDUAI(AI×教育プロジェクト)」を発足。5月14日には、「人工知能(AI)社会における『生きる力』とは何か?」をテーマにシンポジウムを行った。 AI時代はデーター基盤社会であり、データーを読み解いて自分の視点から考え活用することが求められることから、これからの教育キーワードは「自己活用力」だと東京学芸大学の松田恵示副学長は提言。AI活用のための指針として、「教育のためのAI倫理ガイドライン」を策定すべきだとしている。 東京学芸大学の学生529人を対象に実施したAIに関するアンケート結果によると、AIに対して否定的なイメージをもつ学生は18%だった。 今後は、AIなど先端技術を活用した大学院の設置や、民間企業との連携拡大により先端技術活用を進めていくという。