AIは研究開発フェーズから実用フェーズへと移行し、実データを用いた技術・ソリューションの検証がより重要になっている。そこで、東北大学で保有している知見や、実験から得られた膨大な実データを活用し、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」を用いて、社会実装までを見据えたAIの有用性の検証や、地域活性化に向けたAI活用推進および地域における人材育成まで幅広く連携を行う。
東北大学の流体科学研究所とNECは、社会インフラやプラント設備の設備保全技術領域でのAIを活用した共同研究・実証を行うため、2017年2月より「非破壊検査領域におけるインバリアント分析技術の適用研究」を実施。これにより、AIの適用範囲の拡大を検討するほか、フランス・リヨンで研究を実施している「Engineering and Science Lyon-Tohoku Laboratory」とも共同研究を進める予定だという。
また、NECのディープラーニング技術「RAPID機械学習技術」を東北大学大学院工学研究科情報知能システム研究センター(IIS研究センター)へ提供し、センター内にAI実証環境を整備。「マシンインテリジェンス研究会」に参画する東北地域企業が、AIを使って各社が保有する画像やテキストデータを分析するなど、実業務に活用する。IIS研究センターとNECが各社に合わせた適用領域の提案を行うことで、IoT(Internet of Things)による生産性の向上を可能にするほか、両者による分析サポートも提供していく。