貯蓄額は1世帯あたり平均1,820万円…40歳未満は負債超過

 1世帯あたり貯蓄現在高は平均1,820万円で、4年連続して増加していることが、総務省の調査結果より明らかになった。年齢階級が高くなるほど貯蓄現在高が多い傾向にあり、40歳未満の世帯では「負債超過」になっている。

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世帯主の年齢階級別貯蓄・負債現在高,負債保有世帯の割合
  • 世帯主の年齢階級別貯蓄・負債現在高,負債保有世帯の割合
  • 貯蓄現在高の推移
  • 貯蓄現在高階級別世帯分布
 1世帯あたり貯蓄現在高は平均1,820万円で、4年連続して増加していることが、総務省の調査結果より明らかになった。年齢階級が高くなるほど貯蓄現在高が多い傾向にあり、40歳未満の世帯では「負債超過」になっている。

 家計調査は、国民生活における家計収支の実態を明らかにすることを目的として、1946年7月以来毎月実施している。家計調査の結果は、「家計収支編」「貯蓄・負債編」の2つに区分して公表。家計調査(貯蓄・負債編)は、全国の市町村から168市町村を選定し、この市町村から2人以上の世帯8,076世帯を無作為抽出法で選定。四半期平均および年平均について集計している。

 2016年平均の1世帯あたり貯蓄現在高(平均値)は1,820万円と前年に比べ15万円(0.8%)増加し、4年連続の増加となった。

 貯蓄現在高階級別の世帯分布をみると、平均値(1,820万円)を下回る世帯が67.7%と約3分の2を占めており、貯蓄現在高の低い階級に偏っていることがわかった。

 世帯主の年齢階級別に1世帯あたりの貯蓄現在高をみると、40歳未満の世帯が574万円であるのに対し、60歳以上の各年齢階級では2,000万円を超えており、年齢階級が高くなるに従って貯蓄現在高が多い傾向にある。

 40歳未満の世帯の貯蓄現在高は574万円と前年に比べ34万円(5.6%)減少した。一方、負債現在高は1,098万円と前年に比べ156万円(16.6%)増加。負債現在高の約9割を占める住宅・土地のための負債は1,041万円と前年に比べ145万円(16.2%)増加した。つまり、40歳未満の世帯では負債現在高が貯蓄現在高を上回る「負債超過」になっている。
《工藤めぐみ》

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