たとえば、ニュージーランドは教育の質を保証するため、教育機関の種類に応じた監査機関を設けている。初等教育から中等教育はERO(Education Review Office)、総合大学以外の高等教育はNZQA(New Zealand Qualifications Authority:ニュージーランド資格庁)、総合大学はUNZ(Universities New Zealand)が担当し、教育プログラムの品質管理の検査、保証を行っている。つまり、留学生欲しさから言葉巧みに子どもたちを呼び込み、粗悪な教育を提供する悪行を排除し、国内外を問わずすべての子どもに良質な教育を提供する体制を整えている。
また、ニュージーランド政府は世界的にも早期段階から「留学生の生活保障に関する服務規程(Code of Practice for the Pastoral Care of International Students)」を設けており、留学生を受け入れる全教育機関はすべて、これに遵守、登録するよう義務付けている。服務規程には、留学生オリエンテーション、宿泊設備、学生サポートやアドバイス、留学生からの苦情に関する対応方法など、豊かな環境で教育を受けられるよう、留学生の生活にも配慮した内容が盛り込まれている。