クラレは6月27日、小学6年生の「将来就きたい職業」と親が「将来就かせたい職業」ランキングを発表した。小学6年生が就きたい職業の1位は男子「スポーツ選手」、女子は「教員」。一方、親が就かせたい職業の1位は男子「公務員」、女子「看護師」だった。 ランキングは、2017年3月に小学校を卒業した子どもとその親を対象に実施したもの。有効回答数は、男子673名、女子751名、男子の親283名、女子の親562名。 小6男子が就きたい職業は、1位「スポーツ選手」18.4%、2位「研究者」8.8%、3位「ゲームクリエイター」5.8%、4位「医師」5.3%、5位「教員」4.8%。前年に続き1位となった「スポーツ選手」は、「野球選手」の割合が32.3%と前年から10ポイント以上アップ。「サッカー選手」の37.1%に迫る勢いとなっている。「スポーツ選手」は、2017年4月に入学した新小学1年生の調査でも1位に選ばれており、小学生男子の圧倒的な支持を得ている。 また、3位「ゲームクリエイター」、6位「エンジニア」など、ものづくりへの高い関心がうかがえたほか、「公務員」は前年15位から9位へとランクアップ。10位以下では、中学生プロ棋士に注目が集まる中、「棋士」との回答も0.6%あった。 小6女子の就きたい職業は、1位「教員」7.7%、2位「保育士」「医師」6.4%、4位「看護師」5.3%、5位「動物園・遊園地」4.9%。前年7位の「医師」が2位に順位をあげ、人と向き合う仕事が1~4位を占めた。5位の「動物園・遊園地」、7位の「獣医師」など、動物や生き物と向き合う仕事への関心も高まっている。 2017年4月に入学した新小学1年生の調査結果と比較すると、職業の顔ぶれが共通している一方、順位に変化がみられ、「ケーキ屋・パン屋」「芸能人・歌手・モデル」「花屋」など、女の子が憧れるかわいいイメージの職業が減少。小学6年生になると、より現実的で大人っぽい職業が上位に並ぶ傾向がみられた。 一方、親が就かせたい職業は、男子が1位「公務員」11.0%、2位「スポーツ選手」10.6%、3位「研究者」10.2%、4位「医師」8.8%、5位「建築家」「教員」7.1%。女子は1位「看護師」13.0%、2位「薬剤師」10.1%、3位「教員」7.7%、4位「公務員」7.3%、5位「医師」6.2%。 親が就かせたい職業は、男女とも「医師」「薬剤師」「医療関係」「看護師」など、医療に関する仕事の人気が高く、男女差はなくなる傾向にあった。◆小6が将来就きたい職業<男子>1位:スポーツ選手2位:研究者3位:ゲームクリエイター4位:医師5位:教員6位:エンジニア7位:建築家8位:スポーツ関係9位:公務員10位:大工・職人<女子>1位:教員2位:保育士2位:医師4位:看護師5位:動物園・遊園地6位:パティシエ・パン屋7位:薬剤師7位:獣医師9位:漫画家・イラストレーター10位:芸能人・歌手・モデル◆親が就かせたい職業<男子>1位:公務員2位:スポーツ選手3位:研究者4位:医師5位:建築家5位:教員7位:薬剤師8位:医療関係8位:獣医師8位:エンジニア8位:大工・職人<女子>1位:看護師2位:薬剤師3位:教員4位:公務員5位:医師6位:医療関係 7位:保育士8位:会社員9位:研究者10位:獣医師