ベネッセ、教師向けアクティブラーニング指導のヒント教材を開発

 ベネッセコーポレーションとクリエイティブシフトは、アクティブ・ラーニングにおける指導のコツを抽出し、パターン・ランゲージにより言語化した教材「アクティブ・ラーニング・パターン《教師編》」(ALP)を開発。8月から高校の先生向けに紹介・配布をスタートする。

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活用事例 2017年度沖縄県事業でのALP研修のようす
  • 活用事例 2017年度沖縄県事業でのALP研修のようす
  • ALPアセスメントの結果例
  • ALPカード
  • ALP冊子
  • 3つのグループにわかれた45の実践ヒント
 ベネッセコーポレーションとクリエイティブシフトは、アクティブラーニングにおける指導のコツを抽出し、パターン・ランゲージにより言語化した教材「アクティブ・ラーニング・パターン《教師編》」(ALP)を開発。8月から高校の先生向けに紹介・配布をスタートする。

 文部科学省の学習指導要領改訂において、主体的・対話的で深い学びの視点からの学習改善が求められているように、学校現場においても授業にアクティブラーニング(AL)を取り入れる動きは広がりを見せている。一方で「グループワークや話し合いを『型』として導入しても、本質的な学びにつながらない」「優れた実践事例があっても、自校の生徒には合っておらず導入は難しい」などの声もあり、ALの本質的な導入には課題が山積しているという。

 こうした中、学校現場での経験則・秘訣を「パターン・ランゲージ」の方法で言語化することに取り組む井庭崇氏(クリエイティブシフト代表・慶應義塾大学准教授)とベネッセは、ALのための「パターン・ランゲージ」を作成。生徒が学びの主体となって成長していくために、教師が実践できる指導のヒントを言語化し45の「パターン」としてまとめた。

 ALPは、「ALPアセスメント」「ALPカード」「ALP冊子」の3点で構成されている。「ALPアセスメント」でどれくらい「コツ」を実践しているのか個人の自己チェックをしたあと、「ALPカード」を用いて知見を高め合うワークショップを実施。教科が異なる教師同士でも、コツを実践している具体例を共有することで自身の授業ならどう取り入れるかイメージすることができる。また、各パターンの詳細説明や具体的な事例をまとめた「ALP冊子」を確認することで、具体例があがらなかったコツについても自分の学校だったらどう実践できるか話し合うことができる。

 対象はおもに高校教師を想定。「ALを導入していきたいと考えているがどうやったらよいかイメージがわかない」「導入に不安がある」という先生や「自分自身は実践できているが、他者に伝えるのが難しい」と感じている先生、「学校全体として組織的に導入したい」と考えている先生にお勧めの内容となっている。なお8月6日現在、ALPの一般販売はまだ行われていない。ALPの申込みなどについての問合せはベネッセコーポレーションのサービスセンターで受け付けている。
《畑山望》

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