THE世界大学ランキング2018、東大過去最低46位…SGUの順位推移

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THE World University Rankings 2017-2018 SGUを中心とする国内大学の結果 ※編集部作成
  • THE World University Rankings 2017-2018 SGUを中心とする国内大学の結果 ※編集部作成
  • THE World University Rankings 2013-2018 東京大学と京都大学の順位推移 ※編集部作成
  • THE World University Rankings 2017-2018 総合トップ10 ※編集部作成
 英タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(Times Higher Education、THE)は9月5日(現地時間)、THE世界大学ランキング2018(THE World University Rankings 2017-2018)を発表した。

 「THE世界大学ランキング」は、2004年から公開されている世界的な大学ランキング。教育力研究力研究の影響力(論文の引用数)国際性産業界からの収入の5領域、13項目についてデータを収集し、総合力を評価、分析したうえで世界の大学をランキング化している。今回は世界77か国の大学のうち上位1,000大学を発表。調査対象大学数が1,000を越えたのは初めてで、ランキング発表以来最大規模で調査と集計、分析が行われた。

◆総合1位はオックスフォード大学、国内1位は東京大学

 ランキングの結果、1位はオックスフォード大学だった。同大学の1位は2年連続。同じイギリスからはケンブリッジ大学が「2017(2016-2017)」ランキング4位から順位を上げて2位にランクイン。上位2位はイギリスの大学が独占した。3位はアメリカのカリフォルニア工科大学とスタンフォード大学だった。5位はマサチューセッツ工科大学(MIT)、6位はハーバード大学、7位はプリンストン大学、8位はインペリアル・カレッジ・ロンドン、9位はシカゴ大学、10位はスイス連邦工科大学チューリッヒ校とペンシルベニア大学だった。

THE World University Rankings 2017-2018 SGUを中心とする国内大学の結果 ※編集部作成
SGUを中心とする国内大学の過去5年推移と最新結果

 総合ランキングにランクインした日本の大学のうち、もっとも総合順位が高かったのは東京大学。総合ランクは46位だった。総合点は72.2点。京都大学は74位。国内3位には総合201-250位の大阪大学が続いた。501-600位には首都大学東京と藤田保健衛生大学が入った。601-800位には早稲田大学、慶應義塾大学、千葉大学、広島大学、会津大学、順天堂大学、神戸大学などが入っている。

 トップ200にランクインした大学を国別に見ると、ランクイン大学がもっとも多かったのはアメリカで62大学。2位はイギリスで31大学がランクインした。3位はドイツの20大学だった。4位はオランダの13大学。中国とスイスは7大学。日本は1,000位以内に71大学がランクインしたが、トップ200に入ったのは東京大学、京都大学の2大学のみだった。

◆東京大学・京都大学、過去5年間の推移と最新結果

THE World University Rankings 2013-2018 東京大学と京都大学の順位推移 ※編集部作成
THE World University Rankings 2013-2018 東京大学と京都大学の順位推移

 2012年に発表されたランキング「2013(2012-2013)」から2016年に発表された「2017(2016-2017)」まで過去5年間分の順位推移を見ると、東京大学は「2014(2013-2014)」と「2015(2014-2015)」のランキングで23位にランクインしたのち、「2016(2015-2016)」で43位へ下降。「2017(2016-2017)」で39位へ浮上したものの、今回は「2016(2015-2016)」からさらに3位ランクダウンし、過去最低の46位だった。

 京都大学は「2014(2013-2014)」で52位だったところ、「2017(2016-2017)」では91位とランクダウンが続いていたが、今回は74位へ上昇した。

 世界的な大学ランキングはいずれも評価基準や領域・項目ごとの比重などが異なるが、どのランキングでも日本の大学が苦戦するのは「国際性」と「論文被引用率」の項目。海外留学生や外国籍教員数の割合は、大部分が日本の学生、教職員で構成される国内の大学は海外大学に比べ地理的、言語的に不利であり、なかなかスコアに結びつかない。また、英語による論文被引用数が参照される場合は、英語圏の大学に比べ評価が低くなる傾向がある。

 ただし、苦戦を強いられながらも、国内大学の世界大学ランキング入りとその順位は常に注目の的だ。文部科学省が2014年に創設した「スーパーグローバル大学創成支援事業」において、「タイプA:トップ型」として指定されている東京大学、京都大学、東京工業大学、早稲田大学、慶應義塾大学など13のスーパーグローバル大学(SGU)が「世界大学ランキングトップ100を目指す力のある大学」に指定されており、世界的な教育研究が期待されているからだ。

 もちろん、ランキング順位は調査機関や年度、指標の変更によって大きく上下することもあり、単純なランクやスコアで大学のすべてをはかることはできない。よって、THEはこれまで、世界大学ランキングの結果は自身の世界的な立ち位置をはかり、改革のガイドラインとして参照し、高等教育機関としてより教育、研究に貢献できる存在となるための指標にしてほしいとコメントしている。

 なお、THEは同世界大学ランキングが「研究力」に比重を置いたランキングであり、日本国内では馴染み深い指標である「偏差値」や「就職力」といった捉え方とは一部差があることから、ベネッセホールディングスと協働して「THE世界大学ランキング 日本版2017」を3月30日に発表している。上位10校はそれぞれ、1位東京大学、2位東北大学、3位京都大学、4位名古屋大学と東京工業大学、6位大阪大学、7位九州大学、8位北海道大学、9位筑波大学、10位早稲田大学だった。

 リセマムでは今後、ランキングの詳細や各大学の取組みなど、詳細分析を行う予定。
《佐藤亜希》

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