2017年最大の満月「スーパームーン」が12月4日に姿を現す。月が地球にもっとも近づくことから大きく見え、明るさも増す「スーパームーン」。国立天文台のWebサイトでは、2017年最小の満月と大きさをイメージ図で比べながら、仕組みなどを解説している。 国立天文台によると、「スーパームーン」という言葉は天文学の正式な用語ではなく、定義もはっきりしていない。ただ、多くの人が「とても大きな満月」などの意味で使い、月が地球に近づくと「スーパームーン」と呼んで注目し、話題にしている。 12月4日の月は、日付が変わったばかりの午前0時47分に満月となり、午後5時46分にもっとも地球に近づく。満月のときの地心距離(地球の中心と月の中心の間の距離)は約35万8,000キロメートル。視直径(見かけの大きさ)は33分22秒角。 一方、月と地球の距離が2017年でもっとも遠い6月9日の満月の視直径は29分24秒角。2017年でもっとも近い12月4日の満月と比較すると、大きさの違いがはっきりわかる。国立天文台のWebサイトでは、満月の大きさを比べるイメージ図を掲載している。 月が地球の周りを公転し、軌道が楕円形であるため、満月の地心距離はおよそ35万6,000キロメートルから40万6,000キロメートルの間で変化する。地球にもっとも近い満月は、もっとも遠い満月に比べて、視直径が14%大きく、30%明るく見えるという。 なお、2018年1月2日には、地心距離35万7,000キロメートル、視直径33分30秒角の満月となり、2017年12月4日よりさらに地球に近い満月となる。