2017年JEPA電子出版アワード、大賞は「絵本ナビ」

 日本電子出版協会(JEPA)は2017年12月19日、電子出版物の育成と普及を目的とした「JEPA電子出版アワード」の大賞選考会とジャンル賞表彰式を実施した。大賞は、絵本の試し読みができる、利用者参加型の絵本・児童書情報Webサイト「絵本ナビ」が受賞した。

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第11回 電子出版アワード 大賞は「絵本ナビ」
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 日本電子出版協会(JEPA)は2017年12月19日、電子出版物の育成と普及を目的とした「JEPA電子出版アワード」の大賞選考会とジャンル賞表彰式を実施した。大賞は、絵本の試し読みができる、参加型の絵本・児童書情報Webサイト「絵本ナビ」が受賞した。

 「JEPA電子出版アワード」は、日本電子出版協会が2007年に開始した選考・審査。「デジタル・インフラ賞」「スーパー・コンテンツ賞」「エクセレント・サービス賞」「チャレンジ・マインド賞」「エキサイティング・ツール賞」の各賞を設け、一般からの投票とJEPA会員社の投票を合算した投票数で受賞企業・団体を決定している。大賞はジャンル賞の中から、JEPA会員社の投票で選出する。

 第11回にあたる2017年度は、11月27日から投票を開始し、12月5日に受付を締め切った。

 審査の結果、大賞は「絵本ナビ」に決定。「絵本ナビ」は、2,000作品を超える市販絵本がスマホやパソコンで1冊まるごと、無料で1度試し読みできる「全ページためしよみ」サービスや、約200作品が定額読み放題の「絵本ナビプレミアム」など、利用者目線で考案された絵本選びサービスを提供している。大賞と同時に、先駆的で挑戦的な試みを対象とするチャレンジ・マインド賞も受賞した。

 絵本ナビ代表取締役社長の金柿秀幸氏は、受賞に寄せて「これからも素敵な作品を多くの読者に楽しんでもらえるよう、工夫と挑戦を続けていきます」と喜びをコメント。今回のアワードについては「『紙かデジタルか』ではなく『絵本選びはデジタルで、買うのは紙で』という文化が定着してきていること、また『パイの奪い合い』ではなく『市場を拡げる挑戦』が絵本ナビのミッションであり、実際にそれを実現していること、などを評価いただきました」と述べている。

 デジタル・インフラ賞はタイムマップの「TIMEMAP」、スーパー・コンテンツ賞は東洋経済新報社の「東洋経済オンライン」、エクセレント・サービス賞は山と渓谷社の「図鑑.jp」、エキサイティング・ツール賞は集英社、メディバンによる「ジャンプPAINT」が受賞している。電子出版への貢献に対し贈られる特別功労賞は、元日本電子出版協会会長の長谷川秀記氏に決定した。

 表彰式のようすは日本電子出版協会のWebサイトに掲載されている。

◆電子出版アワード 2017
チャレンジ・マインド賞 絵本ナビ


大賞 絵本ナビ
《佐藤亜希》

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