山口県、学校を休める「家族でやま学の日」運用開始

 山口県は2024年度から、県内の公立学校の児童生徒が保護者の休暇にあわせて年間3日まで取得できる「家族でやま学の日」の運用を開始した。事前に申請することで、平日に学校を休んでも欠席扱いとならない。親子の校外学習を後押し、家族で過ごせる仕組みの構築を目指す。

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家族でやま学の日
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 山口県は2024年度から、県内の公立学校の児童生徒が保護者の休暇にあわせて年間3日まで取得できる「家族でやま学の日」の運用を開始した。事前に申請することで、平日に学校を休んでも欠席扱いとならない。親子の校外学習を後押し、家族で過ごせる仕組みの構築を目指す。

 「やま学」とは、「やまぐち型地域体験・探究学習」の略称。「家族でやま学の日」では、児童生徒が保護者の休暇にあわせて、授業日に校外での体験活動や探究活動を企画・実行できる。

 山口県では2024年度から、「子供や子育てにやさしい休み方改革」の一環として県内の公立学校に「家族でやま学の日」を導入。小学校、中学校、高等学校、中等教育学校に加え、6月からは特別支援学校でも運用を開始した。

 「家族でやま学の日」は、原則として1週間前までに申請手続きを行い、校長の承認を受けることで、年間3日まで取得可能。連続して取ることもできる。ただし、残った日数を次年度に繰り越すことはできない。校外での自主学習活動であるため、欠席とはならず「出席停止等」と同じ扱いとなる。学校を休んだことで受けられなかった授業内容は原則、家庭で補う。

 山口県は、遠くへ行かなくても、身近な地域に「学びの種」はあふれているとし、「やま学」の例として「地域の史跡めぐり」「身近な植物調査」「家族で農業体験」「新たなスポーツへの挑戦」などをあげている。「やまぐちで学ぶ」「やまぐちを学ぶ」をモットーに、平日だからこそできる学校外での学習活動を親子で計画してほしいとしている。

《奥山直美》

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