高校生に「献血」の正しい知識を…厚労省H30年度版テキスト

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 厚生労働省は平成29年12月26日、献血を理解するための高校生用テキスト「けんけつHOP STEP JUMP」(平成30年度版)を公開した。高校生用と教員用の2種類を作成。12月中旬より、全国の高等学校などに対して直接送付しているという。

 厚生労働省は例年、献血に関する正しい知識の普及に資するため、「けんけつHOP STEP JUMP」を作成している。高校生用のテキストでは、献血の基礎知識や献血の手順、献血してから患者のもとに血液が届くまでの過程、Q&Aのほか、実際に輸血を受けた人や血漿分画製剤を使用した人からの声、学生献血推進ボランティアからのメッセージなどを紹介している。

 テキストによると、輸血用血液は人工的に造ることができず、生きた細胞の集まりである血液は長期保存もできない1日に輸血を受ける患者数は約3,000人にのぼり、8割以上は病気の治療で使用されているという。また、輸血を受ける患者の約85%は50歳以上。今まで輸血を支えてきた30代以上の献血者が「輸血を受ける側」に徐々にシフトする一方で、10代~30代の若年層の献血は減少傾向にある

 多くの患者の命を救うため、テキストの中で若い世代に献血への協力を呼びかけているほか、事情があって献血ができない人にも、家族や友達に「献血」について話す、SNSで拡散する、献血推進ボランティアに参加するなど、さまざまな献血への参加の仕方があると伝えている。

 献血は種類によって年齢や体重の制限があるが、200ml献血は16歳から可能。献血できる条件もあり、薬を飲んでいる、出血を伴う歯科治療を受けた、海外に行った、ピアスの穴を開けた、予防接種を受けたときなどは注意が必要。一定期間を空けないと献血できない場合がある。テキストには、血液センター所在地一覧や献血ができる場所の一覧も掲載されているので、最寄りの施設を確認できる。

 なお、教員用テキストには参考資料として、採血基準や献血後の注意事項、問診票の解説なども掲載。輸血受入を行っている日本赤十字社では、献血のきっかけづくりや将来にわたって献血に協力してもらうための取組みとして、学校に出向いての「献血セミナー」を実施している。詳細は最寄りの血液センターまで問い合わせること。
《黄金崎綾乃》

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