NTTドコモは、プログラミング教育とセンサーデバイスの組合せにより、児童がセンサーデータの収集、活用を行う体験を通じて、データを収集することの意味や、どう活用すればよいのか、目的を達成するためには何をすればよいのかを学ぶ機会を創出できると考え、IoT教育教材の開発に至ったという。
LinkingとScratchを活用したIoT教育教材は、「教室内の温度」や「物体の加速度」などのデータをリアルタイムにパソコンやタブレットで収集し、解析できる。身近にある事柄をデータ化できることから、理科や総合学習などでの活用が期待される。
たとえば、日なたと日陰の気温差の測定や時間による温度変化の推移を測定する場合、日なたと日陰のそれぞれにLinkingデバイスを設置すると、温度データを取得し、Scratchでリアルタイムにグラフ化することができる。これにより、場所や時間による変化を比較した考察が可能になる。
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画像:LinkingとScratchを活用した「IoT教育教材」の授業イメージ
簡易な操作で温度などのデータを収集できるため、教師のITスキルに依存せずに授業を行うことができる。児童は身の回りの事象に興味を広げ、広い視点でプログラミング的思考を育めるとしている。
NTTドコモは神奈川県相模原市およびアイフォーコムと連携し、相模原市内の小学校でIoT教育教材を活用した授業を2018年2月15日に実施する。