【中学受験の塾選び】四谷大塚の特徴と費用、塾活用ポイント(2018年度版)

 中学受験に向けた塾選びの参考として、大手人気塾5校の特徴や費用をまとめた。中学受験で成功するための塾選びと活用のポイントは、中学受験専門個別指導SS-1に聞いた。今回は四谷大塚について見ていこう。

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 中学受験に向けた塾選びの参考として、大手人気塾5校(サピックス小学部・日能研・早稲田アカデミー・四谷大塚・浜学園)の特徴や費用をまとめた。中学受験で成功するための塾選びと活用のポイントは、中学受験専門個別指導SS-1に聞いた。今回は四谷大塚について見ていこう。

四谷大塚の指導の特徴



 低学年には知的好奇心を刺激し、遊ぶように学ぶことで「考える楽しさ」を教え、子どもたちを褒めながら「自分で考える力」を伸ばす。高学年の指導では、自ら進んで学習する態度を養い、しっかりした学習習慣を身に付けることに始まり、4~5年生の2年間で中学受験に必要な一通りの基礎学力を習得させる。そして、この2年間で身に付けた基礎学力をもとに、入試本番を意識して6年生の前半でこれまでの総復習、後半で徹底的な学校別入試対策指導をしている。

 塾に入る際に入塾テストを行うほか、低学年では学期ごとにテストを行い、クラス分けを実施。高学年では原則5週に1回、組分けテストを行い、クラス分けを実施する。開成・桜蔭などの最難関校への合格を目指すクラスから、中下位校の合格を目指すクラスまで、学力別に指導クラスを分け、丁寧に指導している。

入塾前の説明や体験授業



 無料で体験授業を受けることができる。低学年ならリトルカリキュラム、高学年なら予習シリーズなど、学年に準じた授業を1週間丸ごと体験する。保護者の見学は状況に応じて可能。

入塾前のテストの有無



 入塾審査と入塾後のクラス選定のため、入塾テストを受験する。

年間にかかる費用とカリキュラム



 4年生は47万4,800円、5年生は61万7,600円、6年生は98万8,300円。費用には、テキストなどの教材費、テスト代、講習会受講料などがすべて含まれる。

通塾の頻度と時間帯



・1年生:週1日 75分
・2年生:週1日 75分
・3年生:週2日 100分(50分×2)/日
※1~3年生は、校舎・クラスによって時間帯が異なる
・4年生:週3日 (17:00~20:10)×2日、(17:00~19:30)×1日
・5年生:週3日 (17:00~21:20)×2日、(15:30~20:30)×1日
・6年生:週4日 (17:00~21:20)×2日、(13:50~18:20)×1日、(13:30~18:00)×1日

Web教室



 小学4・5・6年生向けには、Web学習システム「進学くらぶ」があり、中学受験に対応している。通塾生と同じカリキュラム、同じ教材、同じテストで勉強する。

塾選びと活用のポイント


(中学受験専門個別指導SS-1白金台教室 室長 日野泰志先生)

 若手職員が担当する授業が増えてきている校舎もあるようだが、確立されたカリキュラムとテキストにより、校舎や講師による授業のクオリティの差を減らすよう努めている印象を受ける。「予習シリーズ」の算数の進度は非常に早く、特に5年生は、授業と週テストを軸とした1週間の学習サイクルを回し続けられるかどうかが6年生以降の成績を左右する。

 四谷大塚の授業は、映像教材である「予習ナビ」や、テキスト「予習シリーズ」を用いた「予習」を前提として進む。とはいえ、求められる「予習」の量や質はクラスごとに異なる。体験授業の前後や説明会などで、お子さんのクラスでは実際のところ、どのくらいの「予習」が求められているのかを確認しておくと、家庭での学習メニューがよりクリアになるだろう。「予習シリーズ」には解説が詳細に記されているため、学習面で子どもを直接サポートしたい保護者の強い味方となっている。

 「予習ナビ」「週テスト」「復習ナビ」の3つで構成されるWeb学習システム「進学くらぶ」は、大手塾に通うことが難しい受験生に向けた映像学習サービスとしてはかなり完成されている。ただ、お子さんが学習に対するモチベーションを維持し続けるために周囲の仲間たちによる刺激を必要としていたり、志望校の入試傾向に対応するための個別の指導を必要としていたりする場合、そのニーズにいかに対応するかを別途考える必要がある。
《工藤めぐみ》

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