親同士の交流が増加傾向、PTA役員「して良かった」半数以上

 子どものクラスの保護者に友人がいる人は73.2%と、2016年に実施した調査結果(59.2%)から増えていることが、明光義塾の調査結果より明らかになった。また、PTAの役員を経験して「良かった」と思う保護者は半数以上にのぼった。

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これまで子どものクラスの保護者に友人と呼べる人は何人いるか
  • これまで子どものクラスの保護者に友人と呼べる人は何人いるか
  • 子どものクラスの保護者の友人とどのように交流しているか
  • 保護者の友人との交流でよく使うSNS
  • 保護者同士の人間関係に悩んだことがあるか
  • 子どもについての悩みがあるとき、誰に相談するか
  • PTA役員をしたことがあるか
  • PTA役員を経験して良かったと思うか
  • PTA役員を経験して良かったと思う要因
 子どものクラスの保護者に友人がいる人は73.2%と、2016年に実施した調査結果(59.2%)から増えていることが、明光義塾の調査結果より明らかになった。また、PTAの役員を経験して「良かった」と思う保護者は半数以上にのぼった。

 「保護者同士の人間関係・PTAに関する実態調査」は、小学6年生から中学3年生の子どもを持つ全国の保護者男女を対象に実施したもの。有効回答数は600名。調査期間は2018年2月27日から3月5日。

 子どものクラスの保護者の中に友人と呼べる人は何人いるかを聞いたところ、「いない」23.8%がもっとも多かったが、「5人以上」22.0%、「3人」17.8%、「2人」17.5%、「1人」11.2%、「4人」4.7%が続いた。友人と呼べる人が1人以上いる保護者はあわせて73.2%で、2016年2月に実施した調査結果(59.2%)から14ポイント増加しており、保護者同士の交友関係が増加傾向にあることがわかった。

 保護者の友人との交流方法は、「店でお茶や食事をする」69.2%や「SNSでやり取りをする」64.2%が多かった。2016年2月の調査結果と比べると、「店でお茶や食事をする」は19.8ポイント増、「SNSでやり取りをする」は21.5ポイント増と、いずれも大幅に増加している。また、保護者同士の交流で使われているSNSは「LINE」が94.3%とほかのツールに比べて圧倒的に多く、LINEは保護者世代のコミュニケーションにも欠かせない手段になっているようすがうかがえる。

 保護者同士の人間関係に悩んだことがある人は49.7%と約半数。2016年2月の調査結果35.4%と比較すると14.3%ポイント増加しており、保護者同士の交流が増える一方で、人間関係のトラブルも増えてきていることがわかった。

 子どもの悩みに関する相談相手の1位は「パートナー」65.7%だったが、2位は「友人(子どもと同じ学校の保護者)」38.7%。「まずは、旦那。次に先輩のママ友。でも、大抵は家で解決します(中学2年生の保護者・女性)」や、「普段は仲の良いママ友と話しています。大事な話や伝えておいた方が良いと思うことは主人とも話し合います(中学3年生の保護者・女性)」といった回答が寄せられている。

 今までにPTA役員を経験したことがある人は74.0%。PTA役員経験者に、役員をして良かったと思うかを聞いたところ、「良かったと思う」21.2%、「どちらかというと良かったと思う」34.5%と、あわせて55.7%がPTA役員を経験したことについて「良かった」と思っていた。

 その理由でもっとも多かったのは、「保護者同士の交流が深まった」74.5%、ついで「子どもの学校でのようすをより深く知ることができた」59.5%、「学校の事情に詳しくなった」57.1%、「学校の先生と話す機会が増え、距離が縮まった」54.3%などであった。
《外岡紘代》

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