私立大学法人、約4割が赤字経営…3期連続減収17.5%

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 私立大学法人の約4割が赤字経営であることが2018年4月26日、帝国データバンクによる「私立大学を運営する498法人の経営実態調査」の結果から明らかになった。2016年度の年収高が、前年度比で減収となった法人は44.6%、3期連続減収は17.5%であった。

 「私立大学を運営する498法人の経営実態調査」は、私立大学を運営する全国の大学法人544法人(短期大学法人を除く)のうち、同社の企業概要データベース「COSMOS2」に収録されている498法人を対象に分析したもの。

 498法人の2016年度の年収入高を規模別にみると、「10億~50億円未満」が48.4%と最多。「50億~100億円未満」21.9%、「100億~500億未満」17.3%と続き、100億円未満の法人が76.5%を占めている。

 2016年度の年収高の増減が判明した469法人のうち、2015年度比で「増収」となったのは260法人、55.4%。「減収」となったのは209法人、44.6%。さらに2014年度~2016年度の年収入高の増減が判明した457法人のうち、2015年度~2016年度の「2期連続増収」は7.4%、「3期連続増収」は12.9%。「3期連続減収」は17.5%、「2期連続減収」は11.4%だった。

 498法人のうち、2016年度の損益が判明した438法人の内訳は、「黒字」が275法人、62.8%、「赤字」が163法人、37.2%。2014年度~2016年度の損益が判明している422法人の内訳は、「2期連続黒字」6.4%、「3期連続黒字」48.6%、「2期連続赤字」6.4%、「3期連続赤字」19.9%。

 地域別の法人数は、「関東」が39.0%でもっとも多く、「近畿」19.9%、「中部」11.8%、「九州」9.4%と続き、「四国」が1.2%で最少であった。2016年度の年収入高別にみると、「1,000億円以上」の9法人のうち8法人が「関東」に集中している。

 2016年度の年収入高が前年度比で増収となった法人の構成比がもっとも高かったのは「四国」80.0%で、2016年度に黒字となった法人の構成比がもっとも高かったのも「四国」100.0%であった。一方、赤字となった法人の構成比が高かったのは「北海道」55.6%、「九州」51.4%などだった。

 文部科学省によると、18歳人口は1992年の205万人をピークに減少基調となり、2009年以降は120万人前後で横ばいに推移。2018年からは再び18歳人口が減り始め、2031年には100万人を割り込むと予想されている。

 帝国データバンクでは、「すでに定員割れの私立大学は約39.4%にのぼるが、今後さらに増えていくことが懸念される。学生数の減少に伴い、規模縮小のみならず、統合や再編、破綻により淘汰される私立大学も出てくるものと思われる」と分析している。
《奥山直美》

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