埼玉・訪日観光客に麻しん患者、疑いある場合は医療機関受診を

 埼玉県は平成30年5月2日、県内において、来日した観光客の麻しん(はしか)患者が報告されたことを発表。昨今の国内の一部地域や海外における流行状況を踏まえ、広く情報提供を行うもので、麻しんを疑う症状が現れた場合には、速やかに医療機関を受診するよう呼びかけた。

生活・健康 その他
埼玉県「麻しん(はしか)患者の発生について(注意喚起)」
  • 埼玉県「麻しん(はしか)患者の発生について(注意喚起)」
  • 埼玉県による経過の報告や県民へのお願いなど
  • 厚生労働省「麻しんについて」
 埼玉県は平成30年5月2日、県内において、来日した観光客の麻しん(はしか)患者が報告されたことを発表。昨今の国内の一部地域や海外における流行状況を踏まえ、広く情報提供を行うもので、麻しんを疑う症状が現れた場合には、速やかに医療機関を受診するよう呼びかけた。

 埼玉県によると、患者はタイからの観光客で、平成30年4月23日のタイ出国時には発熱の症状があったという。当該患者は成田空港から静岡県や京都市内に移動・滞在したのち、4月26日に草加市内に移動。27日に草加市内の医療機関を受診し、28日に県衛生研究所の遺伝子検査で麻しん陽性が確認された。

 県保健所では接触者調査を実施し、感染拡大の防止に努めている。なお、当該患者は、国内の移動で公共交通機関を利用せず、自家用車を使用。また、麻しんウイルスの空気中での生存期間は2時間以下とされており、現時点で当該患者が利用した施設を利用しても、当該患者を原因とする麻しんウイルスに感染することはないという。

 麻しんウイルスの感染は、空気感染、飛沫感染、接触感染によるもの。感染した場合の潜伏期間(症状のない期間)は10~12日。その後、38度程度の発熱、風邪のような症状(咳や鼻水など)が2~4日間続き、口の中に小さな(約1mm)白い発疹ができる。その後、39度以上の高熱となり、体中に赤い発疹が出現する。

 有効な予防方法としてワクチン接種があり、2回接種による免疫獲得率は97~99%以上と報告されている。日本では平成18年度に1歳児と小学校入学前1年間の幼児の2回接種制度が開始された。一方で、麻しんワクチンの予防接種を受けたことがない世代や、1回の接種で十分なワクチンを獲得できなかった世代もおり、平成19・20年に国内で大きな流行がみられた

 現在も海外のさまざまな地域で発生報告があるほか、平成30年3月ごろから沖縄県の広い範囲で流行が確認されている。流行地域へ旅行した際は、2週間程度は健康状態(特に、高熱や全身の発しん、咳、目の充血などの症状)に注意が必要だ。埼玉県は、麻しんを疑う症状が現れた場合は、必ず住所地を管轄する保健所へ連絡して、速やかに医療機関を受診するよう、呼びかけている。
《黄金崎綾乃》

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