──みんなの学校で流行っているアプリはある？
和田くん：『Tik Tok』かなぁ。もうそろそろ終わるけど。
清水さん：私もそんな感じがする。
──『Tik Tok』はどんなアプリ？
和田くん：投稿する側の人もいれば見る側の人もいて、自分で音楽に合わせて口パクしたり自撮りで踊ったりして楽しむアプリです。
清水さん：おもしろ系とかいろんなのがあるよね。
和田くん：音楽も自動で流せるし、手軽に誰でも投稿できる。時々おばあちゃんとかもやってます。
清水さん：あれあるよね……「怒ってないよ」ってやつ。
──『ポプテピピック』！？
菊池さん：元ネタはわかんないけど、そうだと思います！
清水さん：それを2人組で、片方がちょっといたずらをして「怒った？」「怒ってないよ」ってやる。
──元ネタがわからないものもあったりするんだね。
清水さん：そうですね。『Tik Tok』で知った曲とかもあります。
和田くん：今まで知られてない曲が『Tik Tok』を機に音楽のランキングに入ったりする。影響力がすごいよね。
──その流行っている『Tik Tok』ももうすぐ終わりそうと。
和田くん：『Kwai』(*)って新しいのがまた出てきて、色々な事務所の人がモデルさんたちに宣伝してるから、もう多分くると思う。
(*)『Tik Tok』同様のリップシンク(口パク)アプリ。
清水さん：時代は動画って感じだよね。
菊池さん：私は高3の受験生なので、英単語を覚えるための勉強アプリを入れてます。あとはノートを共有する『Clear』(*)とか。
(*)ノートを写メし学生同士で共有できるアプリ。
──勉強にもアプリも活用するんだね。皆のまわりではどんなアプリが遊ばれているの？
清水さん：『ラブライブ』みたいな音ゲーかなぁ。女の子の友だちでめっちゃ二次元の女の子が好きな子がいて、美少女が出てくるアプリをいっぱいダウンロードして、同時並行してやってますね。ずっとイベントみたいな(笑)。
和田くん：楽しいねー！
清水さん：いっぱいあるから、順番にやっていくと最初の方にプレイしていたゲームのライフが回復してるからずっとできるみたいな。あとは音ゲー、高速のあり得ないスピードでタップしたり。
和田くん：クラスの大人しめな子の携帯を見せてもらったら、絵を書いてましたね。絵を重ねられるガチなやつで、すごかったです！あとは『荒野行動』かな……オールとかあんまり見なくなったけど。
──オール？
和田くん：『荒野行動』をやるために夜更かしして朝までやることです。一時期はみんなそんな感じだった。
──他にはどんなアプリをやるの？
菊池さん：中学の頃はみんな音ゲーの『ピアノタイル』をやっていましたね。ボタンの数も少なくて遊びやすかったです。
清水さん：あとは『キャンディクラッシュ』とか。難しいゲームよりもパズルとかの方が好きですね。オフラインのギガ(通信)を使わないでできるアプリがいいです。
──高校生にとって「ゲームはオフラインで、通信を使わないもの」というのが大事なんだね。
清水さん：SNSでオフラインは無理なので、そっちでしっかり残りのギガを使いたいから、ゲームはできることなら削りたいという感じです。
菊池さん：SNSで結構使う……Instagramなどは画像ばっかりなので。
和田くん：外でやるとWi-Fiが飛んでないから、後で見られなくなっちゃうよね。
清水さん：通信制限かーってなる(笑)。
──何ギガぐらいの契約をしてるの？
和田くん：この間50ギガにしました！今までは計算して使ってたけど、やっと困らなくなった！前は1日1ギガ使わないようにしようと思って。
清水さん：めっちゃ使うね(笑)。私は外で動画を見ないし、学校は使用禁止で登下校は使えないからそんなに大きくないと思う。
菊池さん：私は何ギガとかわかんないです(笑)。
和田くん：学校はWi-Fiがとおってなくて、先生にWi-Fi付けてくださいって言ったことある(笑)。
──それは先生も驚いただろうね(笑)。メインで使っているSNSはInstagramなのかな？
和田くん：TwitterとInstagramが半々ぐらいかなぁ。
菊池さん：開いている頻度的には同じぐらい。
和田くん：投稿はTwitterが多いかなぁ。写真だとちょっと重いときとかもあるので。
清水さん：Instagramはリアルな友だちとつながっているのは鍵垢で、それとは別に写真をばーって上げてるアカウントもあります。リアルの方がちょっとしかやっていなくて、みんなの投稿を見たいアカウントとして使ってます。
──Instagramはどんな風に使っているの？
和田くん：流行りとかよりも、みんな自由に好きなものを投稿しているって感じですね。
清水さん：ストーリーしか使わない人はそれしか使わなくて、めっちゃ細かい人とかいる。
──みんなにとってスマホってどんな存在？
和田くん：不安になるほどではないけれど、無くてはならないって感じですね。ただ、時々疲れちゃう。目も疲れるし、みんなが書いてるグチとかにも。
清水さん：LINEとか一気に返信したくなくなったりするよね。元々は返信がすごい早めだったけど、最近は30件とかたまってても、通知で読めちゃうので、気が向いた時にばーっと返すみたいになってます。
和田くん：通知きてピってやって、気がついたら1週間後とかになってる。
清水さん：無くてはならないものだけど、元々なかったものだから、あればどんどん欲しくなるとか言われてますよね。前は結構本とか読んでましたが、今は音楽聴いて携帯ばっかり見ちゃいます。
和田くん：スマホを機に仲良くなる子もいます。だからやっぱり大切かな。
菊池さん：コミュニケーションツールって感じですね。クラスの人がみんな持っていて。
清水さん：LINEのクラスグループができていて、そのグループに入っていないと大事な事務連絡が来ないんです。明日体育が外とか宿題の提出期限とか。事務連絡は学級委員や体育委員の人とかがやっています。
──もうLINEで全部済ませるんだね。連絡網って聞いたことあるかな？
清水さん：ありますあります！今もありますけど、使われていないですね。
和田くん：う～ん、分かんないです(笑)。
清水さん：休校とかも誰かがTwitterで言えば伝わっちゃうしね。学校からもメールなので電話はないですね。
──色々なアプリがあるけれど、こんなアプリがあったら使いたい！というのはある？
清水さん：洋服を月額でレンタルできるアプリがあるんですけど、選べる服が大人な感じで、私にはちょっと早いかなと。なので、価格抑えめで若い世代が着たい服がたくさん入ってるアプリがあったらいいなと思います。
和田くん：食べ物系で、インスタでスクショしてそのアプリに入れるとお店が分かったり……あと匂いがしたらいいな(笑)。
菊池さん：『SNOW』とか盛れるアプリの画質を良くしてほしいですね！
というわけで、現役高校生のリアルなスマホ事情をお届けしました。デバイスが新しくなり社会に浸透していけば、高校生の遊び方や勉強方法が変わるのは当たり前。こういった青春時代を経験した世代が世に飛び出し、また新たなアプリや価値観を創造していくのでしょう。
「若者の○○離れ」などよく言われますが、新たな価値観を否定するのではなく、見守り手を取り合って新しい時代を作りたいな、などと31歳のおじさんになった筆者は思うのでした。次回があれば、おじさん達が夢中になって遊んだファミコンのゲームもぜひプレイしてもらいたいですね！
