旺文社がCVC設立、10億円ファンド組成…EdTech特化

 旺文社は2018年7月4日、コーポレートベンチャーキャピタル「旺文社ベンチャーズ」を創設したと発表した。EdTechに特化した10億円のファンドを組成し、出資規模は数千万から5,000万円を想定している。

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 旺文社は2018年7月4日、コーポレートベンチャーキャピタル「旺文社ベンチャーズ」を創設したと発表した。EdTechに特化した10億円のファンドを組成し、出資規模は数千万から5,000万円を想定。旺文社や提携・関連企業との事業シナジーを考えて出資するという。

 旺文社は1931年の創業以来、通信添削や受験情報誌、英単語帳、模擬試験などの教育関連事業を手がけてきた。近年では多様なデバイスへの学習コンテンツ提供や、学習アプリ、進学情報Webサービスなど、テクノロジーを活用して教育に変革をもたらす「EdTech」事業を推進している。

 国内外でEdTechスタートアップ企業への投資が急速に拡大する中、さらなるイノベーションを創出するためには、スタートアップ企業との連携によるさまざまな相乗効果を図る必要があるとして、旺文社はコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を2018年4月11日に設立。6月より本格的に活動を開始した。

 旺文社ベンチャーズは、資金を提供するだけでなく、旺文社や提携・関連企業が長年培ってきた教育分野のノウハウや学習コンテンツ、学習プラットフォーム、チャネルなど活用し、「共に育む」事業を推進する。

 出資対象は、おもに認知科学、教育用ロボット、AI、VR、ARなどの技術を活用したEdTechや、教育分野におけるAdTech。短期的に事業シナジーが見込めない場合でも、長期的な視点で将来性がある場合には対象として積極的に投資していくという。

 海外については、提携企業のEduLabと連携し、中国やインド、シンガポールなどのアジア圏、北米など世界の市場に投資領域を広げていくとしている。
《工藤めぐみ》

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