数学検定、文科省「高校生のための学びの基礎診断」の測定ツールに認定

 日本数学検定協会は2018年12月26日、運用する実用数学技能検定(数学検定)準2級、3級およびWeb診断ツール「数検スコア診断」の「数学I・数学A」が、文部科学省の「高校生のための学びの基礎診断」の測定ツールとして認定の報せを受けたと発表した。

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文部科学省「高校生のための学びの基礎診断」日本数学検定協会の認定測定ツール(イメージ)
  • 文部科学省「高校生のための学びの基礎診断」日本数学検定協会の認定測定ツール(イメージ)
  • 「数学検定3級」個別成績表サンプル 表面・裏面
  • 「数検スコア診断」診断結果(全体)の画面サンプル
  • 「高校生のための学びの基礎診断」リーフレット
  • 「高校生のための学びの基礎診断」リーフレット
 日本数学検定協会は2018年12月26日、運用する実用数学技能検定(数学検定)準2級、3級およびWeb診断ツール「数検スコア診断」の「数学I・数学A」が、文部科学省の「高校生のための学びの基礎診断」の測定ツールとして認定の報せを受けたと発表した。

 「高校生のための学びの基礎診断」は、義務教育段階の学習内容を含めた高校生に求められる基礎学力の確実な習得とそれによる高校生の学習意欲の喚起を図るため、高等学校段階における生徒の基礎学力の定着度合いを測定する民間の試験などを文部科学省が一定の要件に適合するものとして認定する仕組み。2019年度から本格的利活用がスタートする制度で、2018年度申請分の認定期間は2022年3月31日までとされている。

 数学検定準2級のレベルは高校1年程度。おもに高校1年生~3年生までを対象としており、年間のべ5万人以上が受検している。数学I、数学Aの定着度合いを診断するべく知識・技能を活用する力と思考力・判断力・表現力を記述式で測定する。数学検定3級は、中学校での履修内容を範囲としており、年間のべ10万人以上が受検。受検者数がもっとも多い階級で、数学検定の年間受検者数の25%以上を占める。高校受験を見据えた中学生がおもに受検している。生徒には個別成績票、指導者には団体別成績票が成績結果として提供される。

 「数検スコア診断」は、生徒ひとりひとりの数学科目の学習到達度を診断するWeb上の分析診断ツール。教育機関における指導者が数学指導の質を高め、生徒の学習意欲を向上させる目的で利用できるように開発し、2018年9月にリリースされた。生徒には個人評価の診断結果、指導者には全体評価の診断結果がWeb上で提供される。

 「高校生のための学びの基礎診断」では、数学検定準2級および数検スコア診断は「標準タイプ」、数学検定3級は「基本タイプ」として単教科(数学)における測定ツールに認定された。「標準タイプ」は高等学校段階の共通必修科目の学習内容の定着度合いを測定することを重視したタイプで、「基本タイプ」は義務教育段階の学習内容の定着度合いを測定することを重視したタイプと定義されている。

 文部科学省のWebサイトでは、数学のほか、国語、英語、3教科共通で「高校生のための学びの基礎診断」の認定を受けたツールを一覧で紹介している。国語では日本漢字能力検定協会の「文章読解・作成能力検定2~4級」などが、英語ではケンブリッジ大学英語検定機構の「ケンブリッジ英語検定4技能CBT」や、Z会ソリューションズの「英語CAN-DOテスト レベル2~3」などが認定されている。
《畑山望》

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