若年層の約3割に自殺念慮、原因4人に1人が「いじめ」

 日本財団は2019年3月19日、第3回自殺意識調査の結果を公表。若年層(18歳~22歳)のうち、約3割が「本気で自殺したいと考えたことがある(自殺念慮)」と答え、その原因として48%が「学校問題」をあげていた。また、学校問題でもっとも多い原因は「いじめ」だった。

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若年層(18歳~22歳)の自殺念慮・未遂状況
  • 若年層(18歳~22歳)の自殺念慮・未遂状況
  • 若年層(18歳~22歳)の自殺念慮原因
  • 「本気で自殺したいと考えたこと(自殺念慮)」継続調査の結果
  • 「自殺未遂」継続調査の結果
 日本財団は2019年3月19日、第3回自殺意識調査の結果を公表。若年層(18歳~22歳)のうち、約3割が「本気で自殺したいと考えたことがある(自殺念慮)」と答え、その原因として48%が「学校問題」をあげていた。また、学校問題でもっとも多い原因は「いじめ」だった。

 日本財団は、2016年から大規模な自殺意識調査を実施。その3年目として、2017年調査の回答者に対する継続調査(回答数1万5,362人)と、新たに18歳~22歳の若年層に絞った補充調査(回答数3,126人)を2018年11月22日~12月7日に行った。日本全国の自殺に関する経験や若年層の自殺に関する経験などについて調査している。

 第1回の2016年調査時点で「本気で自殺したいと考えたこと(自殺念慮)」が1年以内にある者を2017年、2018年と継続して調査した結果、2017年時点では67%が「本気で自殺したい」気持ちが継続、2018年時点では68%が継続していた。自殺未遂についても調査を行っており、2016年調査時点で自殺未遂を1年以内にした者は、2017年時点で55%が繰り返し経験、2018年時点でも77%が再経験していた。

 若年層調査では、男性26%、女性34%が「本気で自殺したいと考えたことがある(自殺念慮)」と回答。自殺未遂経験については、男性9%、女性13%が「自殺未遂経験がある」と答えている。自殺念慮に関しては、2016年の20歳以上調査で明らかになった25.4%を上回る割合となった。

 本気で自殺したいと考えた原因は具体的にはどのようなものだったかを質問したところ、48%が「学校問題」をあげている。そのうち、49%は学校問題における「いじめ」を原因としており、若年層における原因の約4分の1を占めていることがわかった。そのほか、家庭問題では「家庭不和」、健康問題では「精神疾患」、男女問題では「失恋」、経済生活問題では「経済的困窮」、勤務問題では「精神的負荷」がもっとも多い原因となっている。

 調査の結果は、日本財団Webサイトの「日本財団いのち支える自殺対策プロジェクト」にて公開。プロジェクトでは、困難を抱え、追い込まれた状況になっても、生きる意思がある人は生きられる社会にすることを目指し、自治体との自殺対策「実践モデル」の構築、若者自殺対策、自殺に関する調査・啓発を行っている。
《黄金崎綾乃》

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