神奈川県「LINE相談」の試行結果を公表…相談しやすいが7割以上

 神奈川県は2019年4月22日、2月に試行的に開設した「LINE相談」の結果を公表した。子育ての不安、ひとり親家庭・女性が抱える悩みの相談を受け付け、利用者の7割以上が「相談しやすかった」とアンケートに答えていた。

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神奈川県 3つの「LINE相談」の試行結果
  • 神奈川県 3つの「LINE相談」の試行結果
  • 「かながわ児童虐待防止相談LINE 実施報告書」相談者別相談件数(264件)
  • 「かながわ児童虐待防止相談LINE 実施報告書」相談対応時間(264件)
 神奈川県は2019年4月22日、2月に試行的に開設した「LINE相談」の結果を公表した。子育ての不安、ひとり親家庭・女性が抱える悩みの相談を受け付け、利用者の7割以上が「相談しやすかった」とアンケートに答えていた。

 「かながわ児童虐待防止相談LINE」は、県内の子どもや保護者(政令市・中核市以外の住民)を対象に、2019年2月1日から28日まで実施。相談受付件数(アクセス数)264件のうち85件は応答がなく、相談実施件数は179件(1日あたり平均6.4件)だった。

 相談者の割合は、「保護者」が40.5%、「子ども本人」が22.3%、「不明・その他」が35.6%。子ども・家庭110番(電話相談)と比較すると、LINE相談では子ども本人からの割合が電話相談(8.5%)の2.6倍となっている。相談対応時間は、「10~30分未満」42.0%がもっとも多く、1件あたり平均38分51秒。最長の相談は、発達障害に関する相談で3時間46分41秒だった。

 相談期間終了後の3月7日にアンケートを実施したところ、77人から回答を得られた。「今回相談をしてよかった」は67.5%、「また相談したい」は64.9%にのぼり、83.1%の相談者が「LINE相談は相談しやすかった」と答えている。

 県による報告書では、子どもからの相談の割合が電話相談を大きく上回ったことについて、子どものSOSを受け止める手段として、LINE相談は非常に期待できるとした。

 一方、課題として、「文字のみのやり取りであるため、相談者の現在の状況や感情、相談に至るまでの精神的背景などを行間から読み解く想像力、文字に込められた気持ちや思いを感じ取る感受性が相談員に求められる」などをあげている。

 今後の方向性として、今回の試行を踏まえ、SNSを活用した相談体制の整備について、引き続き検討を行っていく必要があるとした。

 このほか、県内のひとり親家庭を対象とした「かながわひとり親家庭相談LINE」は2月1日から19日の19日間で341件、県内の女性を対象とした「かながわ女性のための相談LINE」は2月1日から14日の14日間で691件の相談が寄せられている。利用者へのアンケートの結果、「ひとり親家庭相談LINE」は、74.0%が「相談してよかった」、78.0%が「相談しやすかった」と回答。「女性のための相談LINE」は、83.2%が「相談してよかった」、86.0%が「相談しやすかった」と回答し、いずれも多くの利用者が相談しやすいと感じていた。

 「児童虐待防止相談LINE」「ひとり親家庭相談LINE」「女性のための相談LINE」の実施報告書は、神奈川県Webサイトに掲載されている。
《黄金崎綾乃》

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