【中学受験2019】70校の時事問題を分析…頻出テーマは?

 朝日学生新聞社が2019年度中学入試の時事問題を分析した結果、「世界遺産」や「首脳会談」に関する出題が多かったことが明らかになった。このほか、「ワールドカップ」「領土問題」「台風」「はやぶさ2」などに関する出題も目立ったという。

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日本の世界遺産
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 朝日学生新聞社が2019年度中学入試の時事問題を分析した結果、「世界遺産」や「首脳会談」に関する出題が多かったことが明らかになった。このほか、「ワールドカップ」「領土問題」「台風」「はやぶさ2」などに関する出題も目立ったという。

 朝日学生新聞社は、2019年度の国立・私立中学校70校あまりの入試問題を分析し、時事問題の出題内容を調査した。

 「世界遺産」に関する問題では、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎県、熊本県)がユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録されることが決まったというニュースを入り口にした出題や、日本の世界遺産について問うケースが多くみられた。慶應義塾湘南藤沢中等部(神奈川)では、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の説明について、「江戸時代以降におけるキリスト教との独特なかかわり方が評価され、教会などが世界遺産に登録された」を選択させる問題、青山学院中等部(東京)では、遺産の名称などをふせたうえで、構成資産がある都道府県の組み合わせとして「長崎県・熊本県」を選ばせ、構成資産の1つで現存する国内最古の教会として「大浦天主堂」も記述させる問題が出題された。

 「首脳会談」に関する問題は、アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による初の米朝首脳会談などを受けて頻出。学習院中等科(東京)では、初めて米朝首脳会談が開催された国(シンガポール)を答えさせる問題、鴎友学園女子中(東京)では、金委員長と韓国の文在寅大統領による南北首脳会談が行われた場所として「板門店」を答えさせる問題が出題された。

 このほか、ロシアで開催されたサッカーの「ワールドカップ(W杯)」や「五輪」に関連した問題、理科の時事問題では「台風」や宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ2」、「火山」について取り上げる出題も目立った。

 朝日学生新聞社は、2019年に「令和」への改元があったことから、2020年度入試に向けて「令和の出典となった『万葉集』、名称に元号がもちいられている歴史上のできごと(大化の改新、承久の乱など)のほか、日本国憲法における天皇の規定(象徴天皇であること、天皇の国事行為は何か)などもおさえておく必要がありそう」とコメントしている。
《桑田あや》

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