太陽系外惑星に名前を付けよう、9/4まで募集

 国際天文学連合(IAU)の創立100周年を記念して、世界の国・地域が1つずつ太陽系外惑星系を命名する「太陽系外惑星命名キャンペーン IAU100 Name ExoWorlds」が開催される。日本では2019年9月4日正午まで名前を募集する。

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太陽系外惑星命名キャンペーン IAU100 Name ExoWorlds
  • 太陽系外惑星命名キャンペーン IAU100 Name ExoWorlds
  • HD 145457の想像図 クレジット:国立天文台
  • スケジュール
  • 選考過程
 国際天文学連合(IAU)の創立100周年を記念して、世界の国・地域が1つずつ太陽系外惑星系を命名する「太陽系外惑星命名キャンペーン IAU100 Name ExoWorlds」が開催される。日本では2019年9月4日正午まで名前を募集する。

 「太陽系外惑星命名キャンペーン IAU100 Name ExoWorlds」は、世界中のすべての国・地域に1つずつ太陽系外惑星系(恒星とそれを公転する惑星)を命名する機会を提供するもの。2015年に最初の太陽系外惑星命名キャンペーン(Name ExoWorlds contest)が開催され、今回は2回目となる。

 日本に割り当てられた系外惑星系は、かんむり座の方向、距離410光年にある恒星「HD 145457」とそれを公転している巨大ガス惑星「HD 145457 b」。HD 145457 bは、2010年に国立天文台のすばる望遠鏡と岡山天体物理観測所(当時)188cm反射望遠鏡を用いて発見された。

 名前の提案は、キャンペーンWebサイトの応募フォームより投稿する。個人でも団体でも応募可能。惑星、主星それぞれの名前(ラテンアルファベット4文字以上16文字以下、空白や句読点も文字数に含む)と、2つの名前についての解説文(命名テーマ)を記載する。系外惑星系の名前として提案できるのは、文化・歴史・地理などにおいて深い意義を持ち、天体に付けるに値すると認められる物や人物や土地などの名前。解説文は日本語で200字以上400字以下にまとめる。日本のキャンペーンでは、日本語やアイヌ語、琉球語に由来するものが推奨される。

 提案の締切りは9月4日正午。選考では、日本天文協議会で構成する一次選考委員会で数十件程度に絞られる。次に、王貞治氏(元プロ野球選手・監督、小惑星に「王貞治」と命名された)や山崎直子氏(元宇宙飛行士)などの有識者から成る特別委員会で選考された最終候補がIAU本部に送られる。IAUが重複などの最終チェックを行い、12月に選考結果を発表予定
《工藤めぐみ》

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