全国40度超え激暑、冬に熱中症…環境省「2100年未来の天気予報」

 環境省は2019年7月8日、十分に温暖化対策が取られず世界の二酸化炭素排出量が増加を続けた場合の未来を予測した動画「2100年 未来の天気予報(新作版)」を公開した。夏の東京の最高気温は43.3度にのぼり、冬でも26度と夏日になるなど、危機的な状況が描かれている。

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2100年 未来の天気予報(一部)
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 環境省は2019年7月8日、十分に温暖化対策が取られず世界の二酸化炭素排出量が増加を続けた場合の未来を予測した動画「2100年 未来の天気予報(新作版)」を公開した。夏の東京の最高気温は43.3度にのぼり、冬でも26度と夏日になるなど、危機的な状況が描かれている。

 環境省は、このまま有効な対策を取らずに地球温暖化が進行した場合、未来で起こる影響や被害の可能性について広く理解を促すことを目的に、天気予報という形式でわかりやすく伝える動画「2100年 未来の天気予報」を制作した。監修は気象キャスターネットワーク、国立環境研究所。気象庁・気象研究所が監修協力している。

 このまま地球温暖化が進行すると、2000年ころからの平均気温は最大4.8度上昇すると予測されている。動画は、気候変動政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書のうち、「温室効果ガス排出がもっとも低いシナリオ」と「温室効果ガス排出が非常に高く、世界の平均気温上昇がもっとも大きくなるシナリオ」の2ケースを想定し作成。最新の気象状況等を踏まえ、産業革命以前からの気温上昇を1.5度に抑える目標を達成した場合の2100年と未達成の場合の2100年、それぞれの夏・冬についての天気予報を公開した。

 天気予報のキャスターを務めるのは小島瑠璃子。「1.5度目標が未達成」の場合、2100年・夏(8月21日)の各地の最高気温は、東京42.8度、名古屋43.4度、熊谷44.9度と予測。夏の各地の最高気温は札幌から鹿児島まで全国140地点で40度を超える激暑となり、熱中症死亡者は1万5千人を越えるとしている。さらに、冬(2月3日)でも東京の最高気温は26度と夏日を観測し、熱中症で搬送される人が出ると予測。気温だけでなく、大気の状態が不安定になることから豪雨やスーパー台風、水害などの被害や、農作物への被害も甚大になるとしている。

 「パリ協定」では、世界全体の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて1.5度に抑える努力を追求することが示されている。その後、2018年にIPCCが発表した「1.5度特別報告書」によると、地球温暖化による気温上昇を1.5度に抑えれば、人間や自然生態系にとってさまざまなリスクが軽減できることが研究報告されている。しかし、「1.5度目標が達成」した場合でも、東京の夏の最高気温は40度、冬は22.7度を予測。京都では猛暑日が40日に及ぶなど、現在より過酷な気象が避けられない未来であることを描いている。

 環境省では、地球温暖化対策による影響・被害の可能性について、ひとりひとりが正しい理解を得て、地球温暖化に対する危機意識を共有し、今できることを考え行動に移すきっかけにしてほしいとしている。
《畑山望》

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