7/17明け方、九州・中四国などで部分月食…全国的に半影食も

 2019年7月17日の明け方、南西諸島、九州地方、四国地方(東部のごく一部を除く)、中国地方(東部を除く)で、部分月食を見ることができる。部分月食の観測エリアは限られるものの、東京をはじめ多くの地域では「半影食」という現象が観測できる。

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月食中の月の位置(2019年7月17日 那覇の空)
  • 月食中の月の位置(2019年7月17日 那覇の空)
  • 皆既食中の月が赤く見える理由
  • 月食各地予報(2019年7月17日 部分月食の月の動き)
 2019年7月17日の明け方、南西諸島、九州地方、四国地方(東部のごく一部を除く)、中国地方(東部を除く)で、部分月食を見ることができる。部分月食の観測エリアは限られるものの、東京をはじめ多くの地域では「半影食」という現象が観測できる。

 月食は、月が地球の影の中を通過することにより、月が暗くなったり欠けたように見えたりする現象。地球の影には「本影(太陽光がほぼさえぎられた濃い影)」と「半影(本影を取り囲む薄い影)」の2種類があり、月の一部または全部が半影だけに入った状態を「半影食」、月の一部または全部が本影に入った状態を「本影食」と呼ぶ。一般的に「月食」とは「本影食」のことを指し、月の一部だけが本影に入り込む現象が「部分食」、月のすべてが本影に入り込む現象が「皆既食」となる。

 国立天文台によると、7月17日の部分月食は、午前5時1分に月が欠けはじめる。南西諸島、九州地方、四国地方(東部のごく一部を除く)、中国地方(東部を除く)で、観測することが可能。今回は、欠けた状態のまま西の空に沈む「月入帯食(げつにゅうたいしょく)」という現象を見ることができる。月の入り時刻は、広島で5時9分、福岡で5時19分、那覇で5時48分など。西の空の低いところで起こるため、西の方角が開けた場所での観測をお勧めする。

 部分月食の観測エリアは限られるものの、本州から北海道まで多くの地域では「半影食」が観察可能。地球の外側の薄い影の部分に月が入った状態のため、明るさの変化はわずかで肉眼で確認するのはなかなか難しいという。しかし、条件によっては、わずかに暗くなったことに気付くこともあり、写真に撮ると明らかに暗くなっているようすがわかるそう。

 各地の月の位置などは、国立天文台のWebサイト内「暦計算室」の月食各地予報で調べることができる。
《畑山望》

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