子どもが適切にインターネットを利用できるよう、LINEから情報モラル教育教材「『楽しいコミュニケーション』を考えよう!『ネットトラブル回避』編」が公開された。 小学生や幼稚園児でも自分の携帯電話を所有し、使いこなしている時代。メディアリテラシーがないまま利用するのは危険であるが、なかなかその部分の教育が追いついていない。だからこそ青少年のインターネット利用に伴うトラブルが多発している。 いまやコミュニケーションの中心であるLINEでは、2014年より子どもたちに対して「当事者の自覚」をもたせるために情報モラル教育を開始し、全国の学校などへ伝えてきた。そこで、今回はさらに「『楽しいコミュニケーション』を考えよう!『ネットトラブル回避』編」とし、自身が被る可能性のあるリスクを考えさせることを目的とした。 ポイントは以下の3つ。まずはトラブルの背景に多い「思い込み」を体験することだ。さまざまな情報が飛び交うインターネット上では、その情報の正誤の見分けがつかなくなる。そんなときに多いのが「思い込み」によるトラブルだという。あえてそれを体験することで、情報を精査する意味を見出せる。 「リスク見える化シート」による具体的なリスクの想像も重要。具体的なネットトラブルとそれに伴う問題を視覚的にとらえることで、自分と周囲の人の関係や互いの行動が影響することに考えを巡らせる。すると自身の言動に注意するようになるだろう。 そして、「クラスのリスクマップ」を使った身近なリスクの焦点化である。小学生から高校生までの約6,000人のデータをもとにした「リスクマップ」を参考に、自分たちの所属するコミュニティでのリスク場面を検討するもの。漠然とした知識にならないよう、現実的に考えることがリスク回避につながる。 思春期こそ友達との付き合いが大切だ。顔を合わせなくても簡単にコミュニケーションがとれる時代。リスク、問題と言われることがなぜなのかという理由を知っておくことが何よりも必要なことではないだろうか。そのためには周りの大人たちが子どもたちに話をする機会を設け、ともに考えていくことが大切だ。 段階を踏んでリスクを知ることで、自身が気を付けるべきことが見えてくるはずだ。それさえわかれば何も難しいことはない。誰もが安心して安全にインターネットを利用できるよう、情報モラル・情報リテラシーの教育は早めに始めたい。◆「楽しいコミュニケーション」を考えよう!「ネットトラブル回避」編申込方法:公式サイトより申し込む費用:無料